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戸建て住宅それでも購入する理由 (金, 15 3月 2024)
建築資材価格の高騰や 人材不足などの影響で、 戸建ての新築住宅の販売価格が 値上がりしています。 今回は、 それでも住宅を購入する理由を考えます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・住宅を購入する理由 ・購入・維持するための費用 ・住んでわかること ・住宅は不動産資産 -------------------- 住宅を購入する理由 -------------------- 住宅を購入する理由としては、 ・マイホームを持つ夢を実現したい ・自由に、壁などの装飾を変えたい ・庭いじりをしたい ・安住できるところを持ちたい ・親せきや友人が購入しているから ・人に誇れる といったように、 筆者のところに住宅購入や住宅ローンの 相談にみえた方に伺った本音の一部です。 今まで賃貸住宅に住んでいて、 賃貸住宅ではできないことや、 自身のステータスとして、 なかには、家族の治療のために 賃貸住宅には住めないために、 購入することもあるようです。 -------------------------- 購入・維持するための費用 -------------------------- 冒頭でもお話したように、 購入代金は、 ここのところ値上がっています。 2、3年前なら3,500万円位の 新築の建売住宅の価格が、 最近5,000万円位になった話も聞きます。 また中古住宅の相場も 値上がりしているようです。 他方、住宅ローンの金利も 値上がり傾向にあります。 なお、住宅ローン減税については、 2024、2025年に入居予定の新築住宅で、 2024年1月以降に、 建築確認を受けた新築住宅の場合は、 省エネ基準を満たす住宅でないと、 住宅ローン減税の対象にはなりません。 基準を満たす住宅はその分快適な生活が できるでしょう。 しかし満たす分、購入価格も、 また維持費も高くなるかもしれません。 そこで、省エネ基準は満たさない、 住宅ローン減税の申請できない住宅と、 どちらの住宅を購入したほうが、 生涯の居住経費、 つまり維持費を抑えることができるか、 シミュレーションしてから、 購入する住宅を決めてもいいでしょう。 ------------------- 住んでわかること ------------------- 中古住宅の場合は、 その住宅のいわば住み心地や 周りの環境は、 今まで住んでいた方に 聞けばわかることでしょう。 しかし、新築住宅の場合は 住んでみないとわからない、 家の内外のことがあります。 良いことばかりではなく、 毎日生活していると、 ある程度、 傾斜が急だと思っていた階段が、 相当、急なことがわかったこと。 家族の成長とともに、 家が狭く感じたり、 反対に子どもが独立したことで、 家の中が広すぎるようになったこと。 住宅地にもかかわらず、 家の前の道路は、 朝夕、近くの幹線道路の抜け道に なっていたこと。 賃貸住宅と違って、 修繕費などに実費がかかること。 なにより上記の問題の解決策は、 賃貸住宅なら、引越せばよかったのが、 住宅を購入すると、 そのようにはいかないことです。 ------------------- 住宅は不動産資産 ------------------- そもそも住宅を購入することは、 銀行預金や株式、投資信託に投資して、 金融資産を所有することと同じように、 不動産の資産を所有することです。 従って、毎年その住宅に見合った額の 「固定資産税」を市区町村に納付します。 つまり、金融資産は、 必要なときには、 お金として使える価値があります。 不動産資産も必要なときには、 売却したら譲渡益が得られるような、 資産として購入することが大切です。 言い換えれば、値が上がっていても、 それでも、 資産価値がある戸建て住宅だから購入する。 これが本来の住宅を購入する理由です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 安かろう、悪かろうは、 住宅に限らず、 長期に使うものでは、 買わない方がいいでしょう! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: あなたが住宅を購入する目的は?   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第584号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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統計値の%(割合)を理解する (Fri, 08 Mar 2024)
筆者の日頃のFP業務の中で、 相談者から 「私と同じような方はどのくらい いるのでしょう?」 と聞かれることがあります。 統計値から 「○○%くらいですね」と答える場合や FP実務の経験から 「○○%くらいですね」と答えて、 その数値が高ければ、 相談者は、安心することもあれば、 また心配の種になりかねません。 そこで今回は、 この%(割合)について考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・サンプルの統計値 ・統計値からわかること ・統計値の利用方法 ------------------ サンプルの統計値 ------------------ 今回は、総務省統計局 「家計調査報告貯蓄・負債編 2022年(令和4年)平均結果の概要 (二人以上の世帯)」の 次のふたつの統計値をサンプルにします。 なお、タイトルに即した部分のみの数値を 抜き出しています。 (1)2人以上の世帯の勤労者世帯のうち ・持ち家のある割合80.2%、 ・世帯主の平均年齢51.4歳 住宅ローンの有無別については、 住宅ローン返済世帯は、 ・41.2% ・46.9歳 住宅ローン返済なし世帯は、 ・39.0% ・56.2歳 (2)世帯主が 65 歳以上の無職世帯の貯蓄の 種類別貯蓄現在高の推移(二人以上の世帯) の構成比では、 貯蓄現在高100%その内 「金融機関」に99.8% その詳細は、 ・通貨性預貯金で29.6%、 ・定期性預貯金36.7% ・生命保険など16.5%、 ・有価証券17.0% また「金融機関外」0.2% といった数値が記載されています。 この(1)(2)の数値をサンプルに、 %(パーセンテージ・割合)について 考えてみます。 ---------------------- 統計値からわかること ---------------------- 持ち家に関する統計値(1)からは、 世帯主が平均51.4歳、約80.2%の家庭では、 持ち家を所有していること。 世帯主の年齢が平均51.4歳で、 80.2%、100世帯のうち約80世帯は、 持ち家を持っていることがわかります。 しかし、この数値だけでは、 持ち家を持っていても、 住宅ローンを返済している世帯か、 どうかはわかりません。 そこで、次の資料で、 46.9歳を頂点として、 41.2%、100世帯のうち41.2世帯が、 住宅ローンを返済している世帯であること。 また、その次の資料で、 平均56.2歳になると 39.0%、100世帯のうち39世帯は、 住宅ローン返済なしの世帯なので、 この年までに、住宅ローンを完済したか、 もともと住宅ローンを借りていない、 持ち家のある世帯だとわかります。 言い換えれば、100-39=61  100世帯のうち61世帯は、 平均56.2歳の時点で、 住宅ローンを返済していることも わかります。 (2)世帯主が 65 歳以上の無職世帯の 貯蓄の種類別、貯蓄現在高から、 老後の生活を迎えた世代では、 99.8%が、金融機関で貯蓄をして、 その内、通貨性預貯金で29.6%、 定期性預貯金36.7%と、 66.3%が銀行を利用していること。 また、貯蓄性のある生命保険などの利用は 16.5%。 株式や投資信託といった有価証券には 17.0%と、元本が保証されていない 金融商品への投資は少ない様です。 ------------------------ 統計値の利用方法 ------------------------ ただ、この記事で表している数値が、 どのような意味を持つかは、 当事者が判断すればいいこと、 ともいえます。 たとえば上記(1)の、 世帯主が平均51.4歳、約80%の家庭では、 持ち家を所有している。 80%が所有しているとは 100人のうち80人は所有している、 50人のうち40人は所有している、 25人のうち20人は所有してる 5人のうち4人は所有しているが、 5人のうち1人は所有していない と解釈できます。 また、定期性預貯金36.7%とは、 100人のうち36人が、 50人のうち18人が 25人のうち9人が 12.5人のうち4.5人が 約3分の1の人が、 銀行で定期預金をしていて、 言い換えれば、3人に2人は、 銀行で定期預金をしていないのです。 つまり、これらの統計値は、 自身の行動する上で、参考にはなります。 しかし、収入も支出も同じ家庭はありません。 従って、個々人の行動指針とするには、 難しいかもしれません。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 人のいいところは真似るべきです! しかし、猿真似(さるまね)ではなく、 自身に即した行動をすべきです!  :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ほかの人はどうしていますか? この時点での決断は、 見送った方が良いことが多いです!?    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第583号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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個人年金保険や企業年金の受取期間を確認する (Fri, 01 Mar 2024)
民間の保険会社と契約する「個人年金保険」や 勤めていた会社を退職した後 その会社から支給される「企業年金」などは、 老齢基礎年金や老齢厚生年金といった 公的な年金が被保険者(この場合は受取る本人)が、 亡くなるまで終身で受給できるタイプもあれば、 支払期間や被保険者が亡くなった後も 相続人が受取ることができたりと、 さまざまなタイプがあります。 そこで今回は、 個人年金保険や企業年金は、 だれが、いつまで受け取れるのか、 確認していきます。 なお、今回の記事では、 項目ごとに、 保険商品や企業年金のどちらかを中心に 話しを進めていきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・保険金(年金)の受取期間と受取る人による分類 ・終身年金 ・有期年金 ・保証期間中相続人も受取れる ----------------------------------------------- 保険金(年金)の受取期間と受取る人による分類 ----------------------------------------------- この記事でいう、個人年金保険や企業年金は、 保険の被保険者(本人)また勤めていた本人が、 本人が生きている間だけ受取れる年金。 また、本人が亡くなったあとに、 事前に定めた期間は、 配偶者だけが、 または子どもも含めた相続人や、 本人が指定した人が受取れる年金。 といった、2種類があります。 ---------- 終身年金 ---------- 契約した年月から本人が生きている間、 あらかじめ契約した年金が受取れるのが、 終身年金です。 なお、余談になりますが公的年金は、 老齢基礎年金(国民年金)では、 毎年4月に受給額が改訂され、 原則20歳から40年間納めた保険料により 受給額が決まっています。 また、老齢厚生年金では、 会社員や公務員の給与やボーナスによって、 年金の受給額が決まります。 ---------- 有期年金 ---------- 受取期間が、あらかじめ10年とか20年と 決まった期間年金が受取れるのが、 有期年金です。 ただし、この期間に本人がなくなれば、 年金の支払いは終了します。 ただし、個人年金保険の場合で、 受取期間中に本人が亡くなった時、 既払込保険料相当額または年金原資から、 既に受け取った年金の合計額を差し引き、 残額があれば、一時金で相続人が 受取る保険商品が一般的です。 --------------------------- 保証期間中相続人も受取れる --------------------------- 終身や有期の年金のほかに、 確定年金とか 保証期間付有期年金といった 年金もあります。 なお保険商品の場合は、 その保険会社独自の商品名を 付けていることがあります。 確定年金とは、 年金が支給される期間が、 10年、20年と決まっていることは、 上記の有期年金と同じです。 しかし、その期間に本人が死亡した場合、 たとえば、AさんはB社を退職後、 10年確定年金で年金を受給し始め、 不幸にも4年後に亡くなった場合、 有期年金では、 亡くなると同時に受給も終わりました。 しかし、確定年金では、 残りの6年間相続人に、 Aさんが受給できた年金額を 年金や一時金で受給していきます。 なお、相続人への受給額などは、 会社ごとの規約で確認が必要です。 また、保証期間付有期年金(保険)は、 たとえば、AさんはB社を退職後、 10年間の保証期間付20年間有期年金で 年金を受給し始めたとします。 Aさんが年金を受給できる期間は、 20年間です。 しかし、不幸にも、 受給を開始して7年目に亡くなれば、 10年間保証期間のうち残り3年間の年金は、 相続人が受給できます。 受給額などは、確定年金と同様、 会社に確認がいります。 また、Aさんが年金受給を開始後の、 15年で亡くなると、 その時は、 10年間保証期間はすでに過ぎていますので、 亡くなった時点で年金の受給は終了します。 このように、 さまざまな種類の保険商品や 企業年金があります。 少なくとも本人だけが受取れるものか、 相続人も受取れるものか、 また肝心なことですが。年金が 年金はいくら、いつまで受給できるのか?  老後のライフプランを作成していく上で 確認しておくことが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 個人年金保険商品や 企業年金、 本人以外でも受取れるのか? 確認しておくことが大切です!  :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 個人年金保険は 保険商品です。 その商品の保険の部分の特色を 知っておくことも、 今回のテーマの内容とは、 異なりますが、 大事な部分です!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第582号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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マンション「管理組合」等に支払う費用 (Fri, 23 Feb 2024)
分譲マンションを購入すると、 物件の購入費のほかに、 入居時と入居中に必要な費用があります。 そこで今回は、 ある新築マンションを購入した時、 そのマンションの管理組合などに 支払う費用はどのくらいの金額が必要か、 検証してみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・管理組合とは ・購入マンションの概要 ・入居時に必要な費用、 ・入居中に必要な費用 ・入居中に支払う総額 -------------------------- マンションの管理組合とは -------------------------- マンションを購入したと言えども 住む部屋などの占有部分と エントランスや廊下などの共用部分から 成り立っています。 この共用部分に限らず、 マンション全体の住みやすい環境を 維持管理するために、 そのマンションを所有している人から 組織されるのが管理組合です。 例えば、共有部分の エレベーターが故障した時の修理や、 ゴミ出しマナーなどが守られていないとき、 定期的なまた大規模な修繕工事は、 管理組合が対応します。 なお、管理組合は区分所有法により 「区分所有者全員で構成されること」が 明記されています。 分譲マンションを購入して 区分所有者になれば管理組合に 加入することが義務付けられてもいます。 ----------------------- 購入マンションの概要 ----------------------- 今回は東京近郊で3LDKの ファミリー向けの新築マンションを 6,000万円で購入したとして、 住んでいる間にこの管理組合をはじめ、 どのくらいの費用を支払うのか、 検証します。 なお次のような個人的な費用は、 この記事でいう管理会社等に支払う 費用には該当しません。 ・住宅ローンの毎月の返済額 ・住宅購入後の登記といった 初期費用や税金 ・マンション所有中に毎年支払う 固定資産税や都市計画税 ・自宅の火災保険料 といった費用です。 --------------------- 入居時に必要な費用 --------------------- ここからは、冒頭の6,000万円の マンションを購入して入居したとします。 入居時には 管理組合に「基金」と言われる費用を 一括で支払います。 ・修繕積立基金が120万円 ・管理準備基金が2万5,000円 他のマンションでは、 管理組合入会金を徴収する組合も あるようです。 ------------------------ 入居中、毎月必要な費用 ------------------------ 入居中に毎月必要な費用は、 ・管理費:20,000円(インターネット使用料込) ・修繕積立金:11,730円 ・駐車場:12,000円 ・自転車置場:1台400円(2台) ・管理組合費:5,000円 ・火災保険:年間1万円(月額834円とする) といった費用です。 --------------------- 入居中に支払う総額 --------------------- 上記の費用を合計すると 月額5万0,364円になります。 ・1年間で60万4,368円 ・10年間で604万3,680円 ・30年間で1,813万1,040円 ・50年間で3,021万8,400円 必要になります。 念のため、この費用は上記した、 住宅ローンの返済費用や、 固定資産税などとは別に必要な費用です。 ---------- まとめ ---------- 住宅の購入費用とは別に支払っても、 たとえば、大規模な修繕をするときに、 積立金だけで費用が足らなければ、 その費用は別途支払いが必要になります。 修繕にかかる費用は変わりませんので、 入居者が減ればその分負担が増えます。 また、修繕をしないと、 建物全体の資産価値が下がります。 従って、単に費用を支払うだけではなく 個々人で、 マンションの経年劣化やそれに入居状況を 定期的に確認して、 資産として価値を 見極めておくことも大切です。 時には、引越すための費用を 貯めておくことも必要かもしれません。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* マンションを所有すると、 戸建て住宅には必要ない 費用が生涯必要になります! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 共同で生活するには、 自分には必要ないと思っても 支払う覚悟が必要!?   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第581号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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住宅ローン当初の金利引下げのメリットを検証する (Fri, 16 Feb 2024)
  住宅ローンを借入れるとき、 全期間固定金利でも、 借入当初から5年とか、 期限を区切って、 金利を優遇する商品があります。 そこで今回は、 返済期間が同じで借入金利を、 当初金利の5年間本来の返済金利より 0.25%と0.50%に引下げた場合、 どのくらい総返済金利が変わるのか 検証してみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・検証する住宅ローン商品 ・金利の優遇がないとき、 ・返済当初金利を0.25%引下げたとき ・返済当初金利を0.50%引下げたとき ・まとめ:住宅は資産 ------------------------ 検証する住宅ローン商品 ------------------------ 検証する商品は、 検証結果をわかりやすくするために、 長期固定ローンとします。 借入期間:35年 金利:年1.80% 借入額:3,000万円 としてシミュレーションをしてみます。 ----------------------- 金利の優遇がないとき ----------------------- 金利の優遇がないときの結果は、 年利息:1.80% 毎月の返済額:9万6,327円 返済利息支払額:1,045万7,513円 返済総額:4,045万7,513円 となります。 --------------------------------- 返済当初金利を0.25%引下げたとき --------------------------------- まず、返済当初金利を0.50%引下げます。 <返済5年目まで> 金利を本来の金利より 返済5年目まで引き下げたその期間 年利:1.55% 毎月の返済額:9万2.592円 返済利息支払額:219万8,800円 期間の支払額:555万円5,500円 <返済6年目以降本来の金利で完済まで> 年利:1.80% 毎月の返済額:9万5,835円 返済利息支払額:785万7,459円 期間の支払額:3,450万円0,759円 35年間の 利息支払総額:1,005万6,259円 返済総額:4,005万6,259円 --------------------------------- 返済当初金利を0.50%引下げたとき --------------------------------- 次に、返済当初金利を0.50%引下げます。 <返済5年目まで> 年利:1.30% 毎月の返済額:8万8,945円 返済利息額:183万9,500円 期間の支払額:533万円6,700円 <返済6年目以降本来の金利で完済まで> 年利:1.80% 毎月の返済額:9万5,330円 返返済利息支払額:781万6,023円 期間の支払額:3,431万円8,823円 35年間の 利息総額:965万5,523円 期間の返済総額:3,965万5,523円 となり、1.80%のまま返済するのと 当初の5年間0.25%優遇を受けて、 1.55%で返済するのでは、 利息の負担が40万1,254円軽減されます。 また、1.80%のまま返済するのと 当初の5年間0.25%優遇を受けて、 1.30%で返済するのでは、 利息の負担が80万1,990円軽減されます。 さらに、住宅ローン控除の対象となる 住宅では、その対象期間は、 所得税の負担も軽減されるでしょう。 -------------------- まとめ:住宅は資産 -------------------- ただし、今回シミュレーションしたような 金利が優遇される住宅の中には、 また、住宅ローン控除の対象となる住宅では、 その分「質の高い住宅を取得」することが 条件になり、その分購入費用が割高になります。 また、その設備を維持するのに、 さらに割高な費用がその家に住む間 必要になることがあります。 しかし、快適な住環境が整うことでしょう。 ご自身の現在と生涯の家計収支の推移を シミュレーションして、 購入する住宅を決めることが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 高価な買いものは慎重に! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 高額な住宅を 買うか迷ったとき、 買わない方がいいと言われたとき、 一歩引いて、 客観的で慎重な判断を!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第580号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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長期投資を何年間できる  (Fri, 09 Feb 2024)
  新NISAが話題になっています。 「貯蓄から投資」と言われる時代に、 税制が優遇されるふさわしい制度でしょう。 そもそも元本が保証されていない、 株式や投資信託といった金融商品は、 長期間運用することや、 運用する銘柄やファンドを分散する といった、リスクを軽減する投資が、 勧められています。 そこで今回は、 年利2.0%で、 5年、10年、15年、20年運用した シミュレーションをして、 何年間投資すれば、 どのくらいの成果をが得られるのか、 検証してみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・シミュレーションの前提条件 ・5年、10年、15年、20年運用した成果 ・実際の収益 ・シミュレーションをしてわかったこと --------------------------- シミュレーションの前提条件 --------------------------- シミュレーションの前提条件として、 国内外の大手企業や成長企業 国内外の債券、 また海外は地政学的、為替リスクを考慮して、 合計5つの株式と投資信託(ファンド)に、 毎月合計5万円ずつ、 平均して年利2.0%の成果が出る と仮定します。 なお、税金や運用するための諸経費は 後ほど考慮します。 ------------------------------------ 5年、10年、15年、20年運用した成果 ------------------------------------ シミュレーションの結果は、 次の通りです。 ・5年運用した場合 投資額(積立てた額の合計):300万円 利息額:15万6,148円 受取総額:315万6,148円 ・10年運用した場合 投資額(積立てた額の合計):600万円 利息額:64万0,790円 受取総額:664万0,790円 ・15年運用した場合 投資額(積立てた額の合計):900万円 利息額:144万8,117円 受取総額:1,048万8,117円 ・20年運用した場合 投資額(積立てた額の合計):1,200万円 利息額:273万5,877円 受取総額:1,473万5,877円 といったように、 長期間投資を続ければ、 利息が利息を生む福利効果が 顕著に表れます。 ------------ 実際の収益 ------------ 上記のシミュレーションの結果には、 税金や運用するための諸経費を 差し引いてはいません。 従って、実際の収益は下記の課税額や 諸経費を差し引いた金額です。 購入した価格より売却する価格高くなれば、 売却価格から 売却手数料-(株式購入価格+購入手数料) を引いた売却差益に20.315%課税されます。 この売却差益のことを、 「キャピタルゲイン」と言います。 また、運用中の株式の配当金や 投資信託の収益分売金にも課税されます。 この運用中の利益のことを 「インカムゲイン」と言います。 なお、従来のNISAでも新NISAでも、 このキャピタルゲインとインカムゲインには、 課税されない、税制優遇があります。 ほかに、株式や投信信託を購入と売却するとき、 投資信託は運用中も、 経費が必要なこともあります。 どのくらいの経費が必要になるかは、 購入前の購入予定の証券会社や銀行で、 確認することが大切です。 ----------------------------------- シミュレーションをしてわかったこと ----------------------------------- ここまで見てくると、 年利2.0%で運用できる、 複数の株式や投資信託を 見つけることが先決です。 見つける手法はさまざまですが、 株式の場合は、 投資する会社の経営方針や業績を 理解することです。 投資信託では、 その商品の運用方針を「目論見書」などを、 理解することです。 そして今までの株価や 投資信託の基準価格の基準価格の 推移を確認することも大切です。 また、今回は毎月5万円ずつ投資して 運用するシミュレーションをしました。 この5万円は、家計支出で今は必要のない 余剰金です。 株価や基準価格は当然上下しますので、 直近に、生活に必要なお金を 運用資金にするのは危険が伴います。 それに、長期に投資をすることは、 確かに統計値では 収益を得ることができそうですが、 必ず得ることできるわけではありません。 このようなことを理解してから、 元本の保証されていない 金融商品の中から ・どんな商品に ・投資額はいくらまで ・年利何%を目指して ・損失がいくらになったら損切りするか そして、将来の家計収支の推移から、 何年間投資に使える資金があるのか、 確認して投資を始めることが 大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 貯蓄から投資へ、 まずは、授業料と考えて予算を決め、 実際に体験してみることでしょう!  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 投資で収益を上げるには、 ほったらかしでなく 定期的にお世話をすることも 大切です!    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第579号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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資産を形成するときの注意事項 (Fri, 02 Feb 2024)
住宅を購入することはできても、 希望の住宅が購入できるとは限りません。 購入後に何とかなると思い購入しても 何ともならないこともあります。 私たちが生活をしていく上では、 このようなことは数多くあります。 そこで今回は、 資産を形成するときの注意事項を 考察していきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・資産を形成するとは ・(事例1)住宅ローンの返済額 ・(事例2)退職金の運用 ・(事例3)高齢者と新NISA ・時間の無駄使いをしない ---------------------- 資産を形成するとは ---------------------- 資産を形成するには、 金融資産であれば銀行預金、 また株式や投資信託に投資して運用する 方法があります。 また、不動産であれば、 自宅を持つことが代表的な例でしょう。 しかし、例えば 勤め先の同じような給与の同僚が、 住宅を購入したからといって、 同額の住宅が購入できるとは限りません。  収入が同じでも、 自身の家計支出額を考慮した、 住宅を購入しなくては、 購入後の家計収支が成り立たなくなるからです。 従って、その時と将来の家計収支から、 自身の家計収支に適した支出額で、 資産を形成していくことが大切です。 具体的な例を3つ見ていきます。 ------------------------------ (事例1)住宅ローンの返済額 ------------------------------ 冒頭にもお話したように、 いくら住宅ローンが組めても、 毎月可能な返済額以内の住宅を 購入しないと、 せっかく購入したマイホームを 手放すことになりかねません。 また、住宅ローンの返済額は、 家計支出の大きな部分を占めます。 従って、家族全員が、 住宅ローンを返済するために、 ・家族旅行に行けない ・子どもの教育費を貯めることができない ・老後の生活費も貯めれない といったような、 家計の支出が制限されても この住宅を購入したいのであれば、 問題ありません。 しかし、家族総意のない住宅を購入すると、 返済期間中、毎月返済額を確認することが 重荷になるでしょう。 --------------------------- (事例2)退職金の運用 --------------------------- 退職金は老後の生活費です。 従って、退職金で、 上記の住宅ローンの残債を返済する余裕は ほとんどないと考えた方がいいでしょう。、 もし、退職金を住宅ローンの返済に使うなら、 しっかりシミュレーションをしてからでないと、 75歳を過ぎてからでも、 家計が枯渇しかねません。 また、現役の時には時間がなかったなどの理由で、 株式や投資信託などの運用経験がなかった方が、 急に運用をして資産を増やそうとしても、 それは難しいです。 このような方が、 もし運用資金に退職金を使うのであれば、 老後の生活費ではなく、 子どもたちに相続を予定している金額、 または余剰資金で運用します。 そのためには、 主な収入が年金だけになるけど、 支出は現役時代とあまり変わらない、 老後の生活で、 自身の家計収支をどのように運営するのか、 事前に考えておくことです。 ------------------------- (事例3)高齢者と新NISA ------------------------- 前項の金融商品での運用に関連しますが、 本年(2024年)から、 新NISAがスタートしました。 新NISAとは、金融庁のHPによると、 ・非課税保有期間の無期限化 ・口座開設期間の恒久化 ・つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能 ・年間投資枠の拡大 (つみたて投資枠:年間120万円、 成長投資枠:年間240万円、 合計最大年間360万円まで投資が可能。) ・非課税保有限度額は、全体で1,800万円。 (成長投資枠は、1,200万円。 また、枠の再利用が可能。) と、なっています。 今まで投資をしたことのない方も 一度試してみようかと思うかもしれません。 20,30代の方は、 予算を決めて長期的投資して 運用するのもひとつの方法かもしれません。 しかし、高齢になってから始めるのは、 性格的に、値動きが常に気になる方や 運用資金に老後の生活費を使う方は、 止めた方がいいでしょう。 なぜなら、運用する金融商品は、 元本が保証されていないからです。 -------------------- 資産形成の注意事項 -------------------- このように、資産を形成するには さまざまな方法があります。 ただし、資産は形成してばかりではなく、 取崩したら使えるもので形成します。 金融資産は容易に取崩せますので、 運用の方法により、 いかに資産を増やすかがポイントです。 また、不動産は今売却したら、 いくらで売れるかがポイントです。 購入価格より高くなっているのが基本です。 そこまでしなくてもと思う方が、 資産を形成するには、 金融資産は銀行の定期預金で、 不動産資産は、 十分返済可能な住宅を購入するか、 生涯、賃貸住宅で生活するのも ひとつの方法です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 資産は形成は、 自身の家計で適した方法で 実行するか、 止めることです ここに必要以上に 時間をかけることは 無駄です!  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 資産とは、 自身の持っている資産です! でも、いいのかも!?    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第578号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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惑わされない人生  ~人が出来て自分ができなくても良いこと~  (Fri, 26 Jan 2024)
筆者は、FP業務を始め21年近くになります。 振り返ってみれば その時代を反映した相談もあれば、 不変のテーマと言っては大袈裟ですが、 コンスタントにいただく相談事項もあります。 そして、後者の相談では、 意図することなく 共通した結論に達することも多いです。 そこで、今回は、 その結論を導く過程で必要になる、 また、惑わされない 自分の人生を送るためにも、 人が出来て自分ができなくても良いことを、 検証していきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・節約の基本 ・自分には不要 ・身の丈に合った生活 ・人を気にすることができれば余裕あり ------------ 節約の基本 ------------ 切羽詰まった家計の状況では、 節約の概念は吹っ飛び、 生活をしていくがために、 買える値段の品物を見つける買い物をします。 一方で、住宅購入の頭金や老後の生活費を 貯めるために節約をする。 といったような、 買う物の選択肢があるなかでの節約は、 余裕の節約だと考えます。 この余裕の節約の基本は2つあります。 まず、家計簿を付けるなりして、 家計収支を把握して、 無駄なお金を使う、 浪費は避けるといった節約です。 2つ目に、使うことのない、 不要な品物を買い 買うことに満足することです。 このような不要なものを 衝動買いしない節約です。 つまり、節約の基本は、 単純に無駄使いをしないことです。 ---------------- 自分には不要 ---------------- また周りの人が買っているから、 自分も買うのは避けたいことです。 必要以上の保障をつけた 生命保険や医療保険に加入して、 必要以上の保険料を支払うことが一例です。 つまり、その人にとっては いくら良質な商品でもあっても、 自分にも必要なものか? 自分には不要なものか? 見極めてから購入することも大切です。 ---------------------- 身の丈に合った生活 ---------------------- 普段の生活では1ヵ月の間に、 10万円単位の買い物は、 するかしないかといった 生活をしていた家庭で、 たとえば、住宅を購入するときに、 商談の単価が、 住宅の購入価格を除いても、 10万100万円と単位が大きくなります。 それと同時に、普段は、 1,000円未満の品物を購入していたのが、 たまには2,000、3,000円位ならいいかと、 財布のひもが緩くなるのが続き、 気が付いたら家計支出が膨らんでいた。 と、新居に入居してから 嘆かれる家庭もあります。 ある一定の期間の借入金からの多額の出費を、 普段の出費と惑わされないように、 自身の家計での、 身の丈に合った生活が大切です。 ------------------------------------- 人を気にすることができれば余裕あり ------------------------------------- ある提案をすると、 「私のところと同じような生活をしている人は どうしてます?」 と、聞かれることがあります。 他人の生活統計値を参考にすることは、 大切なことです。 しかし、外見は同じような家庭であっても、 収入も支出額、家族構成、ものの考え方など、 すべて同じ家庭はありません。 この記事の冒頭に戻りますが、 人を気にすることができれば、 余裕のある人生であり家計だとも言えます。 つまり、余裕があるからこそ、 人のことが気になり、 時には、人の行動に惑わされて、 自分には不要なものでも買ってしまい、 その結果、家計収支のバランスが 保てなくなることもあります。 そうならないために、 惑わされない人生を 人が出来て自分ができなくても良いこと、 つまり、自身で自分を許せる人生を 作ることが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 無駄使いをして見栄を張っても、 満足するのは自分だけです! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:   言わずと知れたことです。   自分の人生は自分で作るものです!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第577号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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今買うと建売住宅は高い?  (Fri, 19 Jan 2024)
物価の高騰は、 住宅購入にも影響があるようです。 また、住宅を購入するには、 ほかの面からも高くなっているようです。 そこで今回は、 新築の建売住宅を今購入すると高いのか? 建売住宅の価格について検証します。 なお記事に記載した、 住宅ローン控除の詳細は、 不動産販売会社、税理士、最寄りの税務署などに 問い合わせてください。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・同じような敷地の3階建て建売住宅 ・住宅ローン控除の条件が変わる ・中古は安いか ・まとめ --------------------------------- 同じような敷地の3階建て建売住宅 --------------------------------- 筆者の居所の近所では、 ここ数年、 築古な住宅が解体され更地にして、 また、長年更地だったところに、 新築の建売住宅が建てられています。 すると完成後、1ヵ月もしないうちに、 購入した方が引越して住んでいました。 住宅の多くは敷地の面積が、 約100平米、30坪前後で 1階が駐車場2,3階が居所といった 住宅が多く、なかには、 庭が付いている住宅もあります。 価格は、5年くらい前は、 概算で3,500万円前後で、 最近は同じような造りの住宅でも、 5,000万円近くまたは それ以上の価格の住宅もあり、 さすがに売れ行きは、 今一歩ということみたいです。 販売業者が言わることは、 建築資材や人件費が高くなっていること、 また、従来より品質の良い住宅を建てるため、 販売価格が高くなるようです。 ----------------------------- 住宅ローン控除の条件が変わる ----------------------------- 住宅ローンで購入資金を借りて、 所定の手続きをすることで 毎年の住宅ローン残高の0.7%を 最大13年間、所得税から控除 (所得税から控除しきれない場合は、 翌年の住民税からも一部控除)する、 住宅ローン控除の制度があります。 なお、この住宅ローン控除は 2024年1月以降改正されました。 建築認定を受けた新築住宅で、 住宅ローン減税の申請をするときに、 省エネ基準以上適合の「証明書」が、 必要になります。 控除の期間は13年間です。 次の区分で住宅ローンの借入限度額が 異なります。 ・省エネ基準適合住宅 ・ZEH水準省エネ住宅 ・認定長期優良住宅、認定低炭素住宅 2024年以降、省エネ基準に適合しない住宅で、 新築の建築確認を受けた場合は、 住宅ローン控除の対象外となります。 品質が向上すれば、 その分住み易さ、環境などにも 配慮された住宅になるでしょう。 しかし、証明書を発行してもらう費用や、 購入する時や住宅を維持するための コスト面の検証も必要です。 なお、2023年末までに新築の建築確認を 受けた住宅に2024,2025年に入居する場合は、 申請することで、 借入限度額2,000万円・控除期間10年間の、 住宅ローン控除を受けることができます。 その他敷地面積などにも制限があります。 住宅ローン控除の詳細は、 不動産販売会社、税理士、最寄りの税務署などに 問い合わせてください。 -------------- 中古は安いか -------------- 中古住宅は、新築住宅よりは、 割安感があります。 しかし、新築住宅が高騰しているために、 中古住宅を求める方も多くなり、 値上がり傾向です。 中古住宅でも、一定の条件で、 住宅ローン控除の申請をすれば、 2024年、2025年は、 控除期間は10年間です。 ・省エネ基準適合住宅 ・ZEH水準省エネ住宅 ・認定長期優良住宅、認定低炭素住宅 に適合する住宅では、 借入限度額3,000万円。 また、その他の住宅では、 借入限度額2,000万円 といった条件で、 控除を受けることができます。 -------- まとめ -------- 省エネ基準を満たす住宅と 満たさない住宅の差は、 ・購入費 ・維持、修理費 ・耐用年数 ・環境への影響 といった条件で比較して、 最も優れたものが 一番購入費用が掛かるかもしれしません。 しかし、所有している期間の維持費を含めて 購入するか、 判断することが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 家計収支に即した住宅を 購入すべきでしょう! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 便利な機能がついても、 使い切れなければ、 コストがかかるだけです!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第576号) 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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定期預金キャンペーン金利のお得度を検証する  (Fri, 12 Jan 2024)
今回は、新聞広告などで目にすることがある 銀行の定期預金金利キャンペーンについて、 実際にどのくらいお得なのか、 シミュレーションしてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・定期預金キャンペーン金利とは、 ・シミュレーションをする商品内容 ・シミュレーションを実施 ・まとめ ------------------------------ 定期預金キャンペーン金利とは ------------------------------ 銀行の定期預金キャンペーン金利とは、 現在、定期預金の金利は、 上昇傾向にはありますが、 銀行によって、また預入期間によっても、 年利0.002%から1.00%前後と、 さまざまです。 しかし、定期預金金利3.0%とか、 目を疑うような銀行の広告が、 掲載されることがあります。 しかし、広告の中身をよく読むと、 年利3.0%の適用される期間は、 預金を預け入れてから、 3ヵ月とか期間が区切られ、 その後は、その銀行の 通常の定期預金金利が適用されます。 預金の期間中に金利が変わることに、 注意が必要です。 また、このような定期預金と ほかに、元本保証のない投資信託や 元本保証も為替リスクもない 外貨建て定期預金の商品と、 半分ずつとか一定の割合で、 セットで申込む商品もあります。 これらの商品を申込む金額が、 10万円以上とか100万円以上といった 制約がある場合があります。 従って、このような商品で定期預金を 始めるときは、 その商品内容をよく読んで、 不明なところは、 その銀行によく聞いて納得してから、 預金することが大切です。 ------------------------------- シミュレーションをする商品内容 ------------------------------- そこで、今回は、 A銀行のキャンペーン金利付きの 定期預金と通常の定期預金と、 どのくらい利息が違うのか、 シミュレーションをしてみます。 商品名:金利優遇付き1年定期預金 金利:年利3.0% (預入時から3ヵ月間の利率 その後は、通常の利息 年利0.01%) といったシンプルな条件の定期預金に、 100万円預け入れ、 シミュレーションします。 ------------------------- シミュレーションを実施 ------------------------- まず、年利3.0%ですので、 100万円を1年間預けた時の利息を 計算します。 100万円×3.0%=3万円 年間の利息は3万円となります。 しかし、この定期預金は 預入時から3ヵ月間だけ、 利息は3.0%ですから、 3万円×92日(3ヵ月を92日とする) ÷365日(閏年は366日) =7,561円(小数点以下切捨てる) 預入当初3ヵ月間の利息は、 7,561円(①)となります。 さらに残りの9カ月の利息は、 通常の年利率0.01%で、 また1年定期ですからこの間を 複利で運用はしていませんから、 100万円×0.01%×273(365-92日)日÷365日 =75円(②) 残りの9カ月の利息は75円(②)です。 従って、この定期預金を1年間の満期まで 預けると7,561円(①)+75円(②) =7,636円(③) 7,636円の利息が付きます。 しかし、ここから所得税と住民税合計して、 23.913%、1,825円源泉徴収されますので、 税引き後5,811円の利息と元本100万円、 合計100万5,811円戻ってきます。 なお、1年間利息が通常の0.01%なら、 利息は100円になり税引き後は77円です。 税引き後の利息で比較すると、 5,734円違ってきます。 ---------- まとめ ---------- 確かに、通常に預け入れておくより 約74倍の利息が付きます。 さらに、上記でも触れましたが、 外貨預金や投資信託も運用すれば、 定期預金とは違い、 元本の保証はありませんし、 外貨預金や投資信託でも ファンドに海外の株や債券が含まれていれば、 為替リスクなども伴います。 また、これらの商品には、 退職金を対象にしたものもあります。 つまり、このような商品は、 定期預金に限っても ある程度まとまった金額を預けないと そのメリットは享受できません。 また、定期預金以外は、 商品購入の窓口が銀行であっても、 リスクを伴う商品を購入するということです。 これらを加味して、 お得な商品か判断することが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 自身にとって有利な金融商品かは、 その家計と相談が必要です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 低金利でも 定期預金に預けておくメリットとして 現金で持っているより、 盗難などに遭わないセキュリティの面と 引き出す手間から、 無駄使いを抑える面もありました しかし、キャッシュレス時代の現在、 後者の面は間もなくなるようです!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第575号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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