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人生の添乗員®ファイナンシャルプランナーの牧野寿和です!

保険をお得な買い物にするために (金, 10 5月 2024)
家計の支出を削減する方法のひとつに、 加入中の保険を見直す手法は、 未だにあります。 言い換えれば、 加入中の保険のなかには、 必要以上の保障に保険料を支払っている こともある。 また、保険料の負担は家計の支出に 影響を及ぼしかねない。 とも言えます。 そこで今回は、 〇〇生命とか、□□共済といった 民間の生命保険や医療保険を対象に、 お得な保険と言えるのは どんな保険商品なのか、 検証してみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・民間の保険は社会保険制度補完の役目 ・家計支出の削減に結びつく理由 ・いくら支払いいくら戻るか ・お得な保険商品とは ------------------------------------ 民間の保険は社会保険制度補完の役目 ------------------------------------ 日本の公的な社会保険制度のなかには、 年金保険制度や健康保険制度などがあります。 年金保険制度では、 65歳以降に老齢年金が受給できるほかに、 遺族年金の制度もあります。 また、障がいの状態になった時に、 障害年金を受給できる制度もあります。 また、健康保険制度では、 前年の所得により変わりますが、 入院した時に、高額療養費制度により、 医療費の負担を一定の金額までに、 抑えることができます。 これらの公的な社会保険制度で、 不足する分を補完するために、 民間の生命保険や医療保険に加入する と考えれば、 補完するために加入する保険は、 保障内容も限られ、 その分支払う保険料もお得な保険、 つまり、お得な買い物と言えます。 ------------------------------ 家計支出の削減に結びつく理由 ------------------------------ 民間の保険に、 必要以上の保障を求め、 必要以上に保険料を支払うのではなく、 必要な保障分だけ加入すれば、 家計支出の削減に結びつきます。 しかし、ここで問題になるのが、 加入する保険の内容を知らないがまま、 保険募集人などの勧める通りに 保険に加入していること。 また、加入した保険を、 家族の成長とともに見直すことなく、 不要になった保障分の保険料も、 支払い続けていることです。 このような保険に加入していると、 家計を見直すときに、 保険商品が対象になる理由でもあります。 ------------------------------ いくら支払いいくら戻るか ------------------------------ (1)入院した時に給付金が、入院1日目から 最大60日まで10,000円支給 (2)毎月の保険料は3,500円として、 60歳で支払い終了して保障は終身 (3)一度給付を受けると、その後180日間は 給付は受けれない といった、医療保険を例に、 現在35歳の男性が、この保険に加入すると、 保険料の支払い総額は、 3,500円×(65歳-35歳)×12ヵ月=126万円 126万円となります。 入院した時の給付額は、 加入してすぐに60日間入院すると、 10,000円×60日間=60万円 その後180日後に、 約半年後にまた60日入院すれば、 60万円支給されて、ほぼ元が取れます。 また次に入院できるまでの期間は、 60日+180日+60日+180日=480日 480日、約1年4ヵ月です。 65歳までこのサイクルで、 約22回入退院を繰り返せば、 支払った保険料の元は取れます。 さらに、65歳以降は、 保険料の支払いはなく、 規定通りに入院給付金は支給されます。 確かに、給付金を受け取った時は、 「この保険に加入していてよかった!」 と思うことでしょう。 しかし、この医療保険に加入しておいて、 本当に良かったと思える価値があるかは、 家庭ごとにちがうでしょう。 なお、上記の3点と保険商品ごとの 「約款」で保障の内容を理解して、 その医療保険に加入するか決めるのは、 保険に加入する時の鉄則です。 -------------------- お得な保険商品とは -------------------- つまり、お得な保険とは、 ・その方に適した保障内容で、 保険料が安価 ・保険料に見合う保障のある ・保障の内容が明確 といった、保険商品のことです。 保険料の支払い総額は、 時には数百万円単位になります。 安易に加入するのではなく、 じっくり時間をかけて吟味することで、 自身にとってのお得な保険商品は、 見つかります *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 民間の保険商品は、 公的な社会保障を補完する必要のある方が、 加入します! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 民間の保険商品は、 お守り代わりと言われています! 根拠はないけど、 説得力があるのはなぜ!?    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第591号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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お金がないっていくらないの? (Fri, 03 May 2024)
難しい話しは抜きにして、 いつも、お金がないと言っている方がいます。   ・住宅を購入する頭金がない ・老後の生活資金がない ・旅行に行く旅費がない   ないなら、具体的にいくらないのでしょう?   また、ない、ないと、口癖のように 言ってみえる方もみえます。   いくらお金に寄ってきてほしいのか?   はっきり言わないと、 お金も寄ってきづらいでしょう?   ここは、資産形成の原点ともいえます!   Photo by photo ac  
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FPに相談するときの注意 (Fri, 26 Apr 2024)
筆者はFP事務所を20年以上営んでいます。 この間、FPファイナンシャルプランナーの 認知度は向上してまいりました。 その結果もあり、 さまざまな内容の相談を受けています。 多くの方が抱えている問題を解決する 一助になることは、 大変喜ばしいことです。 しかし、相談の中には、 次のようなFPに過剰な期待をかけて、 相談の申込みをされる方もあります。 そこで今回は、 筆者のFP業務から、 FPに相談するとき、 ここは知っておいていただきたいことを お話しいたします。 なお、今回の記事に登場する人物、 また内容はカスタマイズしており、 特定の人物は存在しません。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・FPは相談者を知る ・相談者の考えと同じとは限らない ・実情を話してくれることを迫る ・描いた生活を実現する手助けをする -------------------- FPは相談者を知る -------------------- 相談者の相談や問題を解決するためには、 相談内容の詳細や相談者の考え方を 知らないと、 問題を解決するための提案は出来ません。 たとえば、「今後新NISAに毎月5万円ずつ、 投資して運用しても大丈夫?」と、 相談を受けた場合に、FPは少なくとも ・今後とはいつまで、何歳までの予定 ・毎月5万円と金額を決めた根拠 ・株式や投資信託といった、 元本が保証されていない金融商品の運用経験 有無とその内容 といった相談者の問題を解決するために、 直接的に、また間接的に、 相談者を知る質問をすることがあります。 また、家族構成など、 相談者にとっては関係ない と、思われるかもしれない内容の 質問もします。 それは、相談者の年齢や 既にほかにも資産を所有していれば、 相談者本人の家族構成により、 特に、単身の場合は、 相続の問題も同時に解決するためです。 ------------------------------- 相談者の考えと同じとは限らない ------------------------------- また、筆者は相談者に寄り添いますが、 必ずしも、 相談者の考え方と同じ、 また、行動を支援するとは限りません。 たとえば、 住宅を購入する契約をするとき、 その契約のまじか1週間くらい前に、 ・借入金の返済は大丈夫なのか? ・その住宅を購入して大丈夫なのか? といった、今までは大丈夫だと 思っていたことが 急に心配になり、相談する方もいます。 なかには、 「大丈夫だ!」と言ってほしい方もいます。 しかし、FPは少なくとも、 借入金額と借主の収入、返済期間、 家計支出額といった、 いわば相談者の属性から、 その住宅を購入してもいいのか、 時には、即断することもあります。 その判断は、必ずしも、 相談者の後押しをするものでないこともあり、 その理由は、A4の用紙1枚に記載してでも 説明できます。 ---------------------------- 実情を話してくれることを迫る ---------------------------- また、上項にも関連しますが、 相談者のなかには、 自身の計画を進めるために、 FPに相談することはしても、 FPからの指摘を恐れて、 FPの問いかけに答えることなく、 自身の計画の正当性を認めるように、 迫る相談者もいます。 また、相談者の家計などで、 明らかに実情と異なる内容の話をされて、 その状況での問題の解決を迫る、 相談者もいます。 余りにも顕著な相談者には、 実情を話してくれることを迫ります。 また、この計画を進めた時の将来の懸念や 改善点を話すこともあります。 相談者はそのような時、 すぐにではなくても、後には、 筆者の意図を理解してもらっています。 ------------------------------------ 描いた生活を実現する手助けをする ------------------------------------ 筆者は、相談者の描いた生活が実現できるように、 全身全霊サポートすることに心がけています。 しかし、FPに相談する内容は、 ほとんどがお金に関わる重要な問題です。 相談者が、自身のお金の話をすることに、 勇気のいる方もいるでしょう。 最初は固かったお顔でも、 相談後はにこやかになり、 相談してよかったと言われます。 なかには、終始硬い顔のままで、 問題を解決しようとする方がみえます。 FPに相談する時の注意することは、 相談を他言することはありません。 従って、肩の力を抜いて、 ありのままを、FPに話すことです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* FPは怖くはありません! 怖いのは、 到底、実現できない計画を FPに見破られないように工作して、 後に、ご自身が困ることです! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: FPの直感はなぜか鋭いです!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第590号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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「お金がないという人」を4つのタイプに分ける (Fri, 19 Apr 2024)
「お金がない」という人がいます。 その人にとってお金がないとは、 どんな状態なのか? 今回は、4つのタイプに分けて、 検証しました。 お伝えする内容は次のとおりです。 (1)無一文の人 (2)お金がなくなることを危惧している人 (3)目標に向かってお金を貯めている人 (4)そのほかの人 (5)まとめ ----------------- (1)無一文の人 ----------------- 最初のタイプは無一文の人です。 手持ちのお金も貯蓄もなく、 当面収入の入る見込みもない人です。 なぜそのようになったのかは、 その人ごとに、 さまざまな理由があります。 しかし、収入を得ることができなければ、 生きていくことすらままなりません。 そこで、病気やケガ、高齢といった理由で、 働いて収入を得ることが困難であれば、 近くの社会福祉協議会などで相談して、 収入が得られるまで、 生活保護を受ける相談をしてみても 良いでしょう。 また、働くことができるなら、 ハローワークなどで、 勤め先を探すこともできるでしょう。 ---------------------------------------- (2)お金がなくなることを危惧している人 ---------------------------------------- 実際にお金がなくなり困ったことはなくても、 万が一、お金がなくなれば、 ・生活ができなくなる ・欲しいものが買えなくなる ・旅行に行けなくなる といった、 漠然とした、または固有の目的が達成できなくなる 不安を打ち消すために口癖のように、 「お金がない」と言っている人もいます。 目的を達せするためなら、 その目的が達成できればは不安は解消して、 その後は、お金はないと言わなくなります。 しかし、漠然とした不安の場合は、 その不安を取り除くために、 ライフプランニングをしてみて、 何歳になると、 いくらお金が足りなくなるのか、 現状の生活をしていけば、 お金がなくなることはない。 といった分析をして、 そのための善後策を考え実行することです。 ただ病的ではなく、 単に自身に節約を促すために、 口に出しているのであれば、 それはそれで、家計のためには いいのかもしれません。 ---------------------------------------- (3)目標に向かってお金を貯めている人 ---------------------------------------- たとえば、 ・住宅購入のための頭金を貯めている ・子どもの教育資金を貯めている といった、将来の目標を達成するために、 貯蓄をしていると、 今使えるお金は限られてきます。 お金はないのではなく、 実際に使えるが限られている。 従って、今使える「お金はない」 といったタイプです。 このタイプのなかには、 日頃、使えるお金が限られるため、 家計支出の節約にも慣れて、 目的が達成できてたあとも、 節約した支出が定着すれば、 理想的なタイプかも知れません。 -------------------- (4)そのほかの人 -------------------- その他にも「お金がない」と、 言っている人には、 様々なタイプの人がいます。 たとえば、親が、 つねに「お金がない」と言っている 家庭で育てば、 その子どもも、 「お金のある」感覚を持つことなく つねに「お金がない」という感覚で、 育つことも考えられます。 その子どもが家庭を持ったら、 その子どもに、「家にはお金がないのだ」 と思わせながら成長するかもしれません。 その家庭ごとの家計で、 「お金がある」、「お金がない」の定義を しておいてもいいかもしれません。 ------------- (5)まとめ ------------- このように検証してみると、 お金がないと思ったら、 その原因を探り、必要であれば、 善後策を考えて実行することです。 ただ、一般的には、 お金がないと思って生活したほうが、 家計の節約につながりやすい様です。、 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 「お金がない」のひと言には、 その人ごとの人生、 さまざまな意味が含まれています! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 「お金持ち」とは? 「お金がない」より もっと複雑!?   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第589号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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60歳からの節約術 (Fri, 12 Apr 2024)
60歳以降の収入は、 ・引続き企業に勤めて給与が上がっていく人 ・引続き勤めるけど給与は下がる人 ・個人事業主として収入を得ていく人 ・退職金で1次的に収入が増える人 ・65歳から公的年金を受給する人 ・企業年金を受給する人 ・個人年金保険が支給される人 といったような、 これまでに築き上げた人生により、 収入の額や収入源が変わったり、 複数になったりとします。 しかし、これまでより年収が、 下がることが見込まれる、 家計収支においても、 人生のターニングポイントといえます。 そこで今回は、 このような時期に行うべき、 60歳以降の節約術について考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・現在と今後の収入を考える ・現在の支出額の確認 ・ライフプランニングをする ・老後の生活のための節約術 ・気持ちは常におおらかに --------------------------- 現在と今後の収入を考える --------------------------- 冒頭の話の続きになりますが、 節約するにも、 まずは、今現在と将来に、 給与や年金 または保険の満期保険金といった収入を、 確認また推測することが大切です。 --------------------- 現在の支出額の確認 --------------------- 収入より把握しづらいのが、 生涯の家計の支出です。 まず、現在の年間の1ヵ月あたりの 支出額を確認します。 また、今後必要となる、 たとえば自宅の修繕費などを、 把握して予算化しておきます。 すると、年金が主な収入となる 老後の生活で、 毎月、いくら支出できるか、 また、いくらで 生活をしなくてはならないのか、 確認ができます。 ------------------------- ライフプランニングをする ------------------------- また、現役中の夫婦の財布は、 別々でもよかったかもしれませんが、 老後生活では、一般的に夫婦の財布は ひとつにしないと成り立ちません。 例えば現在の夫の給与は○○万円。 今後は、60歳からの給与は○○万円で、 退職金○○万円の予定。 65歳からの年金受給額は○○万円。 貯蓄は現在○○〇万円。 といった収入と貯蓄を、 妻も同様に確認します。、 そして夫婦で把握して、 今後は、いつどのような収入があるのか、 また支出があるか、 ライフプランニングをして、 一覧表を作成しておくことです。 --------------------------- 老後の生活のための節約術 --------------------------- 老後の生活に入り、 現役のままの支出額では、 通常、収入より支出が上回ります。 その分は、 貯蓄や資産形成をしておいた資金から、 取崩します。 その取り崩し額を減少させるためには、 現役の時代から、 年金収入に見合うくらいまで 支出額を減らしておきます。 そのためには、 節約をすることが欠かせません。 節約の方法は、端的に言えば、 現在の支出額を減らすことです。 ・加入している保険の無駄な保障を解約する ・自家用車を2台から1台にする ・外食の回数を減らす といった、一般的な方法に加えて、 たとえば、食料品を買うときも、 単価の高いものを徐々に減らして、 老後の収入で補える商品を買うようにする。 また、なじみの店から、 同じ品物が安価に買える店に変えてみる。 自家用車も買い替えるとき、 見た目よりも維持費の安価な車種にする。 新車ではなく中古車を購入しては いけない理由がなければ、 中古車を購入してもいいでしょう。 親の代からの習慣で、 年3回剪定してもらっている、 庭や塀の庭木の剪定を、 現在1回10万円で依頼しているのを、 自分は、年に1回でいいと思うのなら、 一度はしてみることです。 つまり、机上で考えるだけではなく、 節約する根拠ある行動をすることです。 ------------------------- 気持ちは常におおらかに ------------------------- このような話を筆者のところに、 老後の生活の相談にみえる方に話して、 スムーズに、 老後の家計の準備ができる家庭もあれば、 なかなか難しい家庭もあります。 難しい原因のひとつは、 その方の気持ちの持ち方です。 たとえば、 上記の庭木の剪定の回数を減らすにも、 自身でどうだこうだと考えることなく、 率直に、自身の考えを庭師に話して、 庭師が、年に複数回の剪定が必要なら、 その理由を教えてもらうのです。 その理由が、庭木の生育のためでなく どう考えても、 庭師の収入のみが理由なら、 ・剪定の回数を減らしてもらう ・年1回の剪定をしてくれる業者を探す ・地区のシルバー人材センターに尋ねてみる ・その庭師が年1回の剪定で済むように  庭の規模を縮小する また、このような話をすること自体に、 世間体を気にするようでは、 その方の節約は難しいでしょう。 まず、そのような考えをすることで、 日頃の無駄遣いの習慣を直していくことです。 なぜなら、 自分たちのお金をどのように使おうが、 それは自分たちで決めればいいことです。 また、いわゆる「ケチ」になったと 言われるのを気にするなら、 それこそが「無駄」です。 誰もあなたのことに、 常に気には留めていない関心はないからです。 従って、おおらかな節約家に 慣れればいいのです。 それができるのは、60年の人生を 歩んできたからです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 「60歳からの節約術」 これまでに歩んだ人生があるから可能な 節約術です!  :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 節約の大敵は我なり!?   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第588号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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親から子どもに伝えたい保険の加入方法 (Fri, 05 Apr 2024)
家計支出を減らす方法のひとつは、 加入中の保険を見直すことです。 筆者のFP業務で保険を見直すときに、 相談者のなかには、 見直す保険商品の内容を知らないまま、 保険料を支払っていることもあります。 やはり必要以上の保障の保険に加入して、 必要以上の保険料を支払うことは、 家計にとっても無駄です。 そこで今回は、 このような無駄な支出をなくすためにも、 親から子どもに伝えておきたい、 学校では教えてくれない、 保険の加入方法を、 生命保険と医療保険を例に お話ししてまいります。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・保障と貯蓄を兼ね備えた金融商品 ・必要保障額はいくら ・ありのままに健康告知 ・民間の保険に加入する理由 -------------------------------- 保障と貯蓄を兼ね備えた金融商品 -------------------------------- 保険商品は、銀行預貯金や株式、投資信託 と同様、金融商品のひとつです。 しかも、貯蓄と保障を兼ね備えています。 ただ、現在貯蓄の部分は、 銀行で預金をするように、 お金を増やす機能はほとんどありません。 ただし、変額保険といわれる、 貯蓄の部分を特別勘定※の運用実績によって、 ※ここでは、国内外の株式や公社債などを 中心とした投資信託と考えてよい。 満期保険金額や解約返戻金といった 貯蓄の部分が変動する保険もあります。 この変額保険や外貨建ての保険は、 保険会社が定める、 所定の高度障害状態に該当した場合や 死亡時に受け取る基本保険金額は 最低保証されています。 しかし貯蓄の部分での元本の保証は、 ありません。 また、死亡保険や医療保険でも、 貯蓄の部分を兼ね備えた保険と、 保障のみで貯蓄の部分はない、 いわゆる「掛捨て」の 保険商品もあります。 保険会社に支払う保険料は、 同じ保障内容なら、 「掛捨て」の方が安価です。 ---------------------- 必要保障額はいくら ---------------------- 次に、保険に加入するとき、 死亡保険なら、 万が一、死亡した時に、 保険金がいくら必要なのか? また、医療保険なら、 入院給付金がいくら必要なのか? その人に必要保障額以上には、 加入しないことです。 また、この必要保障額は、 自分や家族の成長とともに変わります。 この金額を知る目安として、 私たちは、20歳以上60歳までは、 国民年金保険に加入します。 同時に国民健康保険には生涯加入します。 また、会社や官公庁に勤めるときは、 勤務中は、最大70歳まで厚生年金保険に、 また健康保険にも加入して、 勤めを辞めれば国民健康保険に加入します。 健康保険に加入しているため、 風邪をひいたときなど、 病院で診察を受けたときの医療費は、 その時処方された薬を含めて、 自己負担額は3割です。 高齢になるほど、 所得によっては、2割1割の 負担になる方もみえます。 このことは、 65歳以降は、第1号被保険者となり、 介護認定を受けて、 介護費用の1割を自己負担する、 介護保険料にも言えます。 公的な健康保険では、 入院した時に「高額療養費制度」で、 所得によって、1ヵ月の自己負担額の上限が 定められています。 また、年金制度では、 死亡した方に生計を維持されていた、 「子のある配偶者」に、 子どもが18歳高校を卒業するまで、 遺族基礎年金を、配偶者が受取れます。 また、遺族厚生年金や中高齢寡婦加算といった 制度もあります。 障がいになった時も、 障害厚生年金、障害基礎年金が、 その障がいの程度により受給できます。 従って、民間の死亡保険や医療保険は、 このような公的な保険制度を補うために、 必要な金額分、加入すればいいのです。 最近は、この必要保障額を、 計算してくれる保険会社もあるようです。 しかし、保険に加入するのであれば、 必要保障額は、 あくまで自身で計算して 保険会社と保険商品を決めることが 大切です。 ----------------------- ありのままに健康告知 ----------------------- また、加入する保険商品が決まると、 通常は、手続きの中で、 保険会社が求められます。 所定の健康告知の質問にありのまま、 回答すればいいのです。 ただし、告知の回答によって、 加入ができなこともあります。 その時は、無理に保険商品に 加入することなく、 別の対策を考えればいいのです。 ------------------------- 民間の保険に加入する理由 ------------------------- このように民間の保険は、 公的な保障を足りない部分を 補うために加入します。 勤め先の福利厚生などに、 入院費用を補助したり、 死亡退職金の制度があるところもあります。 従って、このような理由から 親は子どもに、 必ずしも保険に加入することはない。 また、加入するなら、必要な保障額だけ、 加入すること。 この2点は、伝えておくことが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 入院して給付金が支給されたとき、 ただよかったではなく、 給付金を受け取るまで、 その保険にいくら投資したかも、 計算することが大切です!  :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 保険を見直すとき、 (1)家族の成長とともに予定通り、 保障の減額や解約をするとき (2)内容を理解しないまま加入して 不要な保障とわかったとき (3)以下省略!?   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第587号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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60歳以降も年代によって違うライフマネージメント (Fri, 29 Mar 2024)
日本の総人口は1億2494万7千人です。 15歳未満人口が11.6%、15~64歳人口が59.4%、 65歳以上人口が29.0%となっています※。 ※総務省統計局の人口推計(2022年10月1日現在)より。 ところが、アンケート調査などで、 自分の年代を選ぶときは、 20歳代から60歳までは、 20歳代、30歳代と10歳ごとに分かれても、 60歳以降は、団塊の世代の方を含め、 人口が多いのにもかかわらず、 十把一絡げ(じっぱひとからげ)で、 60歳以降、65歳以降と なっている場合もあります。 そこで今回は、 60歳以上の男女個人を対象に、 2023年12月に公益財団法人 生命保険文化センターから発表された、 「ライフマネジメントに関する高年齢層 の意識調査」の結果のなかで、 筆者が気になったところを、 見ていくことにします。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・調査の内容 ・医療・介護費用の生活費に占める割合 ・医療・介護保障準備手段 ・遺族保障準備手段 ・今回のまとめ ------------- 調査の内容 ------------- この調査は、 「生命保険文化センター」によると、 「多様化する長寿社会に対する高齢者の考え方、 生活の実態・意向等を把握し、 これからの長寿社会のあり方を検討することを 目的として実施した調査」です。 調査は、全国200 地点で、 60 歳以上の男女個人に(回収数2,084)、 調査時期は、 2023年4月6日~5月28日となっています。 結果は、全体の平均値と、 60~64歳以降から90歳以上まで、 5歳区切りで記載されています。 ------------------------------------ 医療・介護費用の生活費に占める割合 ------------------------------------ 最初は、医療や介護費用の平均月額と 生活費に占める割合です。 60歳以降全体の平均額20,600円で。 割合は、9.8%です。 60~64歳:1.62万円、7.8% 65~69歳:2.13万円、10.1% 70~74歳:2.17万円、9.6% 75~79歳:1.90万円、10.0% 80~84歳:2.35万円、11.2% 85~89歳:2.55万円、11.6% 90歳以上:2.28万円、11.0% となっています。 ただし、医療費の自己負担額は、 70歳までの自己負担額は3割、 それ以降は所得により変わりますが、 1,2割の負担。 介護保険は、 65歳から第1号被保険者となり、 1割の自己負担です。 しかし、80歳以降は、 生活費の支出額としては増えています。 ------------------------ 医療・介護保障準備手段 ------------------------ 医療・介護の私的な準備手段状況として、 <医療の準備>は、 「生命保険」が、 60~64 歳で最も高く76.6%、 年代が高くなるごとに割合は減少していき 65~69歳:71.0% 70~74歳:65.4% 75~79歳:62.3% 80~84歳:52.7% 85~89歳:42.6% 90歳以上:32.8% となっています。 また、「預貯金」での準備は、 全年齢層にわたり  6~7 割台となっています。 60~64 歳で最も低く61.3% 70~74 歳では65.5%と「生命保険」と ほぼ同じ割合で、 75~79歳:66.9% 80~84歳:67.4% 85~89歳:66.0% 90歳以上:74.1% と、「預貯金」で準備している人が、 「生命保険」を上回っています。 <介護の準備>は、 「生命保険」での準備が58.7%、 「預貯金」が60.3%と 60~64 歳は拮抗しています。 しかし、「生命保険」は徐々に加入率が減り 90歳以上では24.1%となっています。 反対に、「預貯金」は徐々に増え、 90歳以上では77.6%となっています。 年齢が高くなるほど、 特に介護用の保険には加入していなく、 高齢になってからの費用は、 「貯蓄」を取崩して、 支出しているようです。 ------------------- 遺族保障準備手段 ------------------- また、万が一死亡して残された遺族の 保障の手段として、 「預貯金」での準備は、 60~64歳:58.9%、 65~69歳:59.5% 70~74 歳で64.1%を最高に、 75~79歳:58.8% 80~84歳:61.5% 85~89歳:61.0% 90歳以上で62.1%と 全年齢層にわたり60%前後となっています。 また、「生命保険」での準備は、 60~64 歳で62.9%を最高に、 65~69歳:55.0% 70~74 歳:54.0% 75~79歳:54.2% 80~84歳:45.4% 85~89歳:38.3% 90歳以上:31.0% となっています。 さらに「不動産の売却や賃貸」が、 60~64歳と90歳以上で10.0%台、 85~89歳は20.0%台と一番高く その他の年齢で15%台前後でした。 預貯金で準備している方が一番多く、 70歳代までの方の半数は、 生命保険でも準備して、 不動産資産でも準備している方もみえる。 ということです。 しかし、この統計値では、 現金に換算した数値がわかりませんので、 割合=資産額にはならないでしょう。 ----------------- 今回のまとめ ----------------- 今回は、医療と介護それに遺族保障に ついてのデータでした。 このデータは、医療費や介護費用、 それに遺族保障を準備していく上で、 ひとつの指標にはなります。 しかし、加給している「生命保険」の、 保障は適切なのか、 「預貯金」の額も充分なのか、 不動産は、相続する側にとって、 負担にならないのか、 それらは、家庭ごとの家計収支で、 検証することが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* たとえば、 生命保険に加入しているなら、 それだけで満足することなく、 いつの、何の保障のために、 加入しているか、検証が必要です! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 日本での生活に、 生命保険は欠かせない!?   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第586号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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身近な3種類の不動産屋さん (Fri, 22 Mar 2024)
街の不動産屋さんにも それぞれ専門の分野があります。 そこで今回は、 不動産屋さんの3種類の専門分野をみてきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・住宅販売業 ・土地販売業 ・仲介業 ・管理会社 ・それぞれの専門分野と契約する ------------ 住宅販売業 ------------ 主に分譲マンションや 一戸建て住宅(土地+建物)を 販売する業者のことです。 また、中古の物件を 専門に扱っている業者もあります。 住宅を購入するときに利用します。 全国展開をする大手から、 また地域に根付きその地域のことを 熟知した業者もあります。 ------------- 土地販売業 ------------- 主に土地売買を専門とする業者です。 個人が所有している土地や付随する建物の 売買の手助けをします。 たとえば、 誰も住まなくなった実家の土地建物を、 多くの場合は、 解体して更地にして売却する業務や、 その地域で土地を探している人の ニーズに即した物件を販売します。 なお、この業者で土地を購入して、 他の業者に、そこに住む家の 建築を依頼をすることもあります。 ---------- 仲介業 ---------- アパートやマンション、戸建て住宅といった、 賃貸住宅の仲介をする業者です。 物件を自社のサイトや店舗で 紹介したりして、 その物件のオーナーと借り手の 仲介をしています。 この業務も、 全国をチェーン展開している業者や 地域に根差した個人業者もあります。 ----------- 管理会社 ----------- アパートやマンションの 保持や管理をする会社もあります。 賃貸住宅で借りている部屋の 給湯器の調子が悪くなったといった オーナーが設置した器具の不具合の 修繕の対応。 また、廊下やエントランス、駐車場といった、 共用部分の保守点検、清掃などを行います。 賃貸物件では、 主に仲介業の同系の会社が多く、 分譲マンションでは、 管理業務を主としている会社も多いです。 ------------------------------- それぞれの専門分野と契約する -------------------------------- このように、ひと言で「不動産屋さん」 といっても、専門の業務は分かれています。 従って、誰も住んでいない「空き家」の 実家の土地や建物を売却しようと、 町のアパート仲介を専門とした 不動産屋さんに相談にいくより、 土地売買を専門とした不動産屋さんに 相談に行った方が、 知識も豊富で、 優位な売却ができるでしょう。 ただ、何を専門に営んでいるのか わからない会社もあります。 訪問した店舗は、仲介専門業務でも、 他所で、土地売買の専門の従業員をおき 営業していることもあります。 わからないときは、 率直に、専門分野を尋ねたほうが 良いでしょう。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 不動産の売買や仲介には、 高額なお金が動くことが 多いです そのために、 その分野に専門家に依頼することは、 当然のことです! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 専門の不動産屋さんを訪問する時は、 あらかじめ予算を決めておきましょう!    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第585号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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戸建て住宅それでも購入する理由 (Fri, 15 Mar 2024)
建築資材価格の高騰や 人材不足などの影響で、 戸建ての新築住宅の販売価格が 値上がりしています。 今回は、 それでも住宅を購入する理由を考えます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・住宅を購入する理由 ・購入・維持するための費用 ・住んでわかること ・住宅は不動産資産 -------------------- 住宅を購入する理由 -------------------- 住宅を購入する理由としては、 ・マイホームを持つ夢を実現したい ・自由に、壁などの装飾を変えたい ・庭いじりをしたい ・安住できるところを持ちたい ・親せきや友人が購入しているから ・人に誇れる といったように、 筆者のところに住宅購入や住宅ローンの 相談にみえた方に伺った本音の一部です。 今まで賃貸住宅に住んでいて、 賃貸住宅ではできないことや、 自身のステータスとして、 なかには、家族の治療のために 賃貸住宅には住めないために、 購入することもあるようです。 -------------------------- 購入・維持するための費用 -------------------------- 冒頭でもお話したように、 購入代金は、 ここのところ値上がっています。 2、3年前なら3,500万円位の 新築の建売住宅の価格が、 最近5,000万円位になった話も聞きます。 また中古住宅の相場も 値上がりしているようです。 他方、住宅ローンの金利も 値上がり傾向にあります。 なお、住宅ローン減税については、 2024、2025年に入居予定の新築住宅で、 2024年1月以降に、 建築確認を受けた新築住宅の場合は、 省エネ基準を満たす住宅でないと、 住宅ローン減税の対象にはなりません。 基準を満たす住宅はその分快適な生活が できるでしょう。 しかし満たす分、購入価格も、 また維持費も高くなるかもしれません。 そこで、省エネ基準は満たさない、 住宅ローン減税の申請できない住宅と、 どちらの住宅を購入したほうが、 生涯の居住経費、 つまり維持費を抑えることができるか、 シミュレーションしてから、 購入する住宅を決めてもいいでしょう。 ------------------- 住んでわかること ------------------- 中古住宅の場合は、 その住宅のいわば住み心地や 周りの環境は、 今まで住んでいた方に 聞けばわかることでしょう。 しかし、新築住宅の場合は 住んでみないとわからない、 家の内外のことがあります。 良いことばかりではなく、 毎日生活していると、 ある程度、 傾斜が急だと思っていた階段が、 相当、急なことがわかったこと。 家族の成長とともに、 家が狭く感じたり、 反対に子どもが独立したことで、 家の中が広すぎるようになったこと。 住宅地にもかかわらず、 家の前の道路は、 朝夕、近くの幹線道路の抜け道に なっていたこと。 賃貸住宅と違って、 修繕費などに実費がかかること。 なにより上記の問題の解決策は、 賃貸住宅なら、引越せばよかったのが、 住宅を購入すると、 そのようにはいかないことです。 ------------------- 住宅は不動産資産 ------------------- そもそも住宅を購入することは、 銀行預金や株式、投資信託に投資して、 金融資産を所有することと同じように、 不動産の資産を所有することです。 従って、毎年その住宅に見合った額の 「固定資産税」を市区町村に納付します。 つまり、金融資産は、 必要なときには、 お金として使える価値があります。 不動産資産も必要なときには、 売却したら譲渡益が得られるような、 資産として購入することが大切です。 言い換えれば、値が上がっていても、 それでも、 資産価値がある戸建て住宅だから購入する。 これが本来の住宅を購入する理由です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 安かろう、悪かろうは、 住宅に限らず、 長期に使うものでは、 買わない方がいいでしょう! :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: あなたが住宅を購入する目的は?   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第584号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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統計値の%(割合)を理解する (Fri, 08 Mar 2024)
筆者の日頃のFP業務の中で、 相談者から 「私と同じような方はどのくらい いるのでしょう?」 と聞かれることがあります。 統計値から 「○○%くらいですね」と答える場合や FP実務の経験から 「○○%くらいですね」と答えて、 その数値が高ければ、 相談者は、安心することもあれば、 また心配の種になりかねません。 そこで今回は、 この%(割合)について考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・サンプルの統計値 ・統計値からわかること ・統計値の利用方法 ------------------ サンプルの統計値 ------------------ 今回は、総務省統計局 「家計調査報告貯蓄・負債編 2022年(令和4年)平均結果の概要 (二人以上の世帯)」の 次のふたつの統計値をサンプルにします。 なお、タイトルに即した部分のみの数値を 抜き出しています。 (1)2人以上の世帯の勤労者世帯のうち ・持ち家のある割合80.2%、 ・世帯主の平均年齢51.4歳 住宅ローンの有無別については、 住宅ローン返済世帯は、 ・41.2% ・46.9歳 住宅ローン返済なし世帯は、 ・39.0% ・56.2歳 (2)世帯主が 65 歳以上の無職世帯の貯蓄の 種類別貯蓄現在高の推移(二人以上の世帯) の構成比では、 貯蓄現在高100%その内 「金融機関」に99.8% その詳細は、 ・通貨性預貯金で29.6%、 ・定期性預貯金36.7% ・生命保険など16.5%、 ・有価証券17.0% また「金融機関外」0.2% といった数値が記載されています。 この(1)(2)の数値をサンプルに、 %(パーセンテージ・割合)について 考えてみます。 ---------------------- 統計値からわかること ---------------------- 持ち家に関する統計値(1)からは、 世帯主が平均51.4歳、約80.2%の家庭では、 持ち家を所有していること。 世帯主の年齢が平均51.4歳で、 80.2%、100世帯のうち約80世帯は、 持ち家を持っていることがわかります。 しかし、この数値だけでは、 持ち家を持っていても、 住宅ローンを返済している世帯か、 どうかはわかりません。 そこで、次の資料で、 46.9歳を頂点として、 41.2%、100世帯のうち41.2世帯が、 住宅ローンを返済している世帯であること。 また、その次の資料で、 平均56.2歳になると 39.0%、100世帯のうち39世帯は、 住宅ローン返済なしの世帯なので、 この年までに、住宅ローンを完済したか、 もともと住宅ローンを借りていない、 持ち家のある世帯だとわかります。 言い換えれば、100-39=61  100世帯のうち61世帯は、 平均56.2歳の時点で、 住宅ローンを返済していることも わかります。 (2)世帯主が 65 歳以上の無職世帯の 貯蓄の種類別、貯蓄現在高から、 老後の生活を迎えた世代では、 99.8%が、金融機関で貯蓄をして、 その内、通貨性預貯金で29.6%、 定期性預貯金36.7%と、 66.3%が銀行を利用していること。 また、貯蓄性のある生命保険などの利用は 16.5%。 株式や投資信託といった有価証券には 17.0%と、元本が保証されていない 金融商品への投資は少ない様です。 ------------------------ 統計値の利用方法 ------------------------ ただ、この記事で表している数値が、 どのような意味を持つかは、 当事者が判断すればいいこと、 ともいえます。 たとえば上記(1)の、 世帯主が平均51.4歳、約80%の家庭では、 持ち家を所有している。 80%が所有しているとは 100人のうち80人は所有している、 50人のうち40人は所有している、 25人のうち20人は所有してる 5人のうち4人は所有しているが、 5人のうち1人は所有していない と解釈できます。 また、定期性預貯金36.7%とは、 100人のうち36人が、 50人のうち18人が 25人のうち9人が 12.5人のうち4.5人が 約3分の1の人が、 銀行で定期預金をしていて、 言い換えれば、3人に2人は、 銀行で定期預金をしていないのです。 つまり、これらの統計値は、 自身の行動する上で、参考にはなります。 しかし、収入も支出も同じ家庭はありません。 従って、個々人の行動指針とするには、 難しいかもしれません。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 人のいいところは真似るべきです! しかし、猿真似(さるまね)ではなく、 自身に即した行動をすべきです!  :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ほかの人はどうしていますか? この時点での決断は、 見送った方が良いことが多いです!?    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第583号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
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