牧野FP事務所合同会社

人生の添乗員®無料情報ライブラリー

人生の添乗員®ブログ

「FP牧野のざっくばらんに」

主に平日のお昼、人生の添乗員®が、「資産形成・運用」「住宅購入」「保険商品」それに「相続、承継」など、知っておきたい、お得な情報をアメブロで発信しています

以下掲載は、最新のブログです。

各ブログの最後「続きを読む」をクリックいただくと、アメバ―ブログの「FP牧野のざっくばらんに」に移り、人生の添乗員®FP牧野のすべてのブログをお読みいただけます!

人生の添乗員®ファイナンシャルプランナーの牧野寿和です!

幼稚園から高校まで学習塾の月謝はいくら? (金, 25 4月 2025)
今回は、隅年に実施されている、 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」から、 幼稚園から高校まで、 学習塾代はいくかかかるのか、 みていきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 1.公立、私立別の年間学習塾に係る費用 ・幼稚園 ・小学校 ・中学校 ・高等学校(全日制) 2.学習費の総額 3.まとめ ------------------------------------- 1.公立、私立別年間学習塾に係る費用 ------------------------------------- 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」、 「学校外活動費」内の「学習塾」の費用を 調べました。 この費用には、 が含まれています。 学習塾に、行っているか、行っていないか。 年間の支払額の 最大か全体の10%以上を占める支払額の区分と、 平均支出額の順に、記載しています。 <幼稚園:公立> 行っていない:83.1% 行っている:16.9% 支払額最大の区分:1~5万円:5.5% 平均支出額:8.4万円 <幼稚園:私立> 行っていない:79.5% 行っている:20.5% 支払額最大の区分:1~5万円:7.2% 平均支出額:12.3万円 <小学校:公立> 行っていない:64.8% 行っている:35.2% 支払額最大の区分:10~20万円:11.7% 平均支出額:16.0万円 <小学校:私立> 行っていない:27.8% 行っている:72.2% 支払額区分1:40万円以上:22.3% 支払額区分2:10~20万円:15.5% 支払額区分3:20~30万円:10.0% 平均支出額:36.6万円 <中学校:公立> 行っていない:34.1% 行っている:65.9% 支払額区分1:40万円以上:23.3% 支払額区分2:20~30万円:12.9% 支払額区分3:10~20万円:10.1% 支払額区分4:30~40万円:10.0% 平均支出額:34.9万円 <中学校:私立> 行っていない:48.8% 行っている:51.2% 支払額最大の区分:40万円以上:15.7% 平均支出額:32.8万円 <高等学校(全日制):公立> 行っていない:61.3% 行っている:38.7% 支払額最大の区分:40万円以上:15.4% 平均支出額:38.2万円 <高等学校(全日制):私立> 行っていない:69.9% 行っている:30.1% 支払額最大の区分:40万円以上:11.3% 平均支出額:37.5万円 子どもの年齢が上がっていくほど、 平均の支払額は、高くなっていく傾向にはあり、 公立の高等学校(全日制)公立に通学している、 子どもの38.7%が学習塾に通い、 費用も38.2万円と一番高くなっています。 ただ、私立に通う場合は、 その学校に、 中学、高校、大学まで設置されている といった違いによっても、 学習塾に行く期間や費用も変わるようです。 ----------------- 2.学習費の総額 ----------------- 学校教育費と学校給食費、学校外活動費を 含め、保護者が支出した1年間、 子ども1人当たりの学習費総額は 次の通りです。 ・公立幼稚園:18万4,646円 (前回16万5,126円) ・私立幼稚園:34万7,338円 (前回30万8,909円) ・公立小学校:33万6,265円 (前回35万2,566円) ・私立小学校:182万8,112円 (前回166万6,949円) ・公立中学校:54万2,475円 (前回53万8,799円) ・私立中学校:156万0,359円 (前回143万6,353円) ・公立高等学校(全日制):59万7,752円 (前回51万2,971円) ・私立高等学校(全日制):103万0,283円 (前回105万4,444円) ----------- 3.まとめ ----------- この調査を個々人に当てはめるには、 無理があり、教育支出額の参考数値と 捉えた方がいいでしょう。 しかし、家計からの支出額として、 参考にはなるでしょう。 子どもの成長に合わせて、 必要な時期までに 準備しておくことが大切です。 また、小学校の入試までは、 親の考えが反映しやすいですが、 中学校以上は、 子ども本人の意思を尊重しながら、 家計との兼ね合いもあるでしょう。 また、私立に通う場合は、 入学すれば、いわゆるエスカレーターで、 大学まで行ける学校もあれば、 難問大学を受験するために、 高額の費用が必要なケースもあります。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 子どもを希望した学校に通わせるためには、 親は、学習塾代を含めた 予算を捻出する準備と実行が必要です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 次回は、 大学受験から合格して通学するまで、 かかる費用を調査します! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 今回は、隅年に実施されている、 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」から、 幼稚園から高校まで、 学習塾代はいくかかかるのか、 みていきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 1.公立、私立別の年間学習塾に係る費用 ・幼稚園 ・小学校 ・中学校 ・高等学校(全日制) 2.学習費の総額 3.まとめ ------------------------------------- 1.公立、私立別年間学習塾に係る費用 ------------------------------------- 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」、 「学校外活動費」内の「学習塾」の費用を 調べました。 この費用には、 が含まれています。 学習塾に、行っているか、行っていないか。 年間の支払額の 最大か全体の10%以上を占める支払額の区分と、 平均支出額の順に、記載しています。 <幼稚園:公立> 行っていない:83.1% 行っている:16.9% 支払額最大の区分:1~5万円:5.5% 平均支出額:8.4万円 <幼稚園:私立> 行っていない:79.5% 行っている:20.5% 支払額最大の区分:1~5万円:7.2% 平均支出額:12.3万円 <小学校:公立> 行っていない:64.8% 行っている:35.2% 支払額最大の区分:10~20万円:11.7% 平均支出額:16.0万円 <小学校:私立> 行っていない:27.8% 行っている:72.2% 支払額区分1:40万円以上:22.3% 支払額区分2:10~20万円:15.5% 支払額区分3:20~30万円:10.0% 平均支出額:36.6万円 <中学校:公立> 行っていない:34.1% 行っている:65.9% 支払額区分1:40万円以上:23.3% 支払額区分2:20~30万円:12.9% 支払額区分3:10~20万円:10.1% 支払額区分4:30~40万円:10.0% 平均支出額:34.9万円 <中学校:私立> 行っていない:48.8% 行っている:51.2% 支払額最大の区分:40万円以上:15.7% 平均支出額:32.8万円 <高等学校(全日制):公立> 行っていない:61.3% 行っている:38.7% 支払額最大の区分:40万円以上:15.4% 平均支出額:38.2万円 <高等学校(全日制):私立> 行っていない:69.9% 行っている:30.1% 支払額最大の区分:40万円以上:11.3% 平均支出額:37.5万円 子どもの年齢が上がっていくほど、 平均の支払額は、高くなっていく傾向にはあり、 公立の高等学校(全日制)公立に通学している、 子どもの38.7%が学習塾に通い、 費用も38.2万円と一番高くなっています。 ただ、私立に通う場合は、 その学校に、 中学、高校、大学まで設置されている といった違いによっても、 学習塾に行く期間や費用も変わるようです。 ----------------- 2.学習費の総額 ----------------- 学校教育費と学校給食費、学校外活動費を 含め、保護者が支出した1年間、 子ども1人当たりの学習費総額は 次の通りです。 ・公立幼稚園:18万4,646円 (前回16万5,126円) ・私立幼稚園:34万7,338円 (前回30万8,909円) ・公立小学校:33万6,265円 (前回35万2,566円) ・私立小学校:182万8,112円 (前回166万6,949円) ・公立中学校:54万2,475円 (前回53万8,799円) ・私立中学校:156万0,359円 (前回143万6,353円) ・公立高等学校(全日制):59万7,752円 (前回51万2,971円) ・私立高等学校(全日制):103万0,283円 (前回105万4,444円) ----------- 3.まとめ ----------- この調査を個々人に当てはめるには、 無理があり、教育支出額の参考数値と 捉えた方がいいでしょう。 しかし、家計からの支出額として、 参考にはなるでしょう。 子どもの成長に合わせて、 必要な時期までに 準備しておくことが大切です。 また、小学校の入試までは、 親の考えが反映しやすいですが、 中学校以上は、 子ども本人の意思を尊重しながら、 家計との兼ね合いもあるでしょう。 また、私立に通う場合は、 入学すれば、いわゆるエスカレーターで、 大学まで行ける学校もあれば、 難問大学を受験するために、 高額の費用が必要なケースもあります。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 子どもを希望した学校に通わせるためには、 親は、学習塾代を含めた 予算を捻出する準備と実行が必要です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 次回は、 大学受験から合格して通学するまで、 かかる費用を調査します!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第639号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

余暇活動と費用 (Fri, 18 Apr 2025)
余暇とは、 食事や睡眠、仕事、家事など以外で、 自由に使える時間で行う活動のことです。 今回は、 日本生産性本部「レジャー白書2024」から、 2023年、参加した人が多かった、 また費用を掛けていた余暇活動の内容と 年代別の参加率を見ていきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 1.参加人数別の余暇活動ベスト10 2.年間費用別の余暇活動ベスト10 3.男女別、年齢別の余暇活動の参加率 4.まとめ -------------------------------- 1.参加人数別の余暇活動ベスト10 -------------------------------- 参加する人の多かった余暇活動は、 参加人数/年間平均費用/1回あたりの費用 の順で、次の通りでした。 (1)国内旅行(避暑、避寒、温泉など) 4,740万人/13万3,300円/3万2,510円 (2)外食(日常的なものは除く) 3,820万人/6万0,700円/3,370円 (3)動画鑑賞(レンタル、配信を含む) 3,600万人/1万1,000円/190円 (4)読書(仕事、勉強などを除く娯楽として) 3,540万人/1万5,500円/290円 (5)音楽鑑賞(配信、CD、レコード、テープ、FM等) 3,360万人/1万2,800円/200円 (6)ドライブ 3,180万人/2万1,300円/1,660円 (7)映画(テレビは除く) 3,130万人/7,650円/670円 (7)ウォーキング 3,130万人/5,800円/110円 (9)複合ションピングセンター、アウトレットモール 3,000万人/1万6,600円/1,770円 (10)SNS、Xなどのデジタルコミュニケーション 2,540万人/6,400円/80円 以下、動物園・植物園・水族館・博物館、 ウィンドウショッピング、 温浴施設、園芸・庭いじり、 テレビゲーム(家庭での)、 カラオケ、遊園地・テーマパーク、 体操(器具を使わない)、宝くじ、 トランプ・オセロ・かるた・花札 の順に続きます。 ---------------------------------- 2.年間費用別の余暇活動ベスト10 ---------------------------------- 次に、年間費用が多かった順、 年間平均費用/1回あたりの費用/参加人口 を見ていきます。 (1)国内旅行(避暑、避寒、温泉など) 13万3,300円/3万2,510円/4,740万人 (2)外食(日常的なものは除く) 6万0,700円/3,370円/3,820万人 (3)遊園地・テーマパーク 3万5,400円/1万1,800円/1,960万人 (4)宝くじ 2万3,600円/1,790円/1,840万人 (5)ドライブ 2万1,300円/1,660円/3,180万人 (6)テレビゲーム(家庭での) 1万7,300円/340円/2,100万人 (7)複合ションピングセンター、アウトレットモール 1万6,600円/1,770円/3,000万人 (8)読書(仕事、勉強などを除く娯楽として) 1万5,500円/290円/3,540万人 (9)カラオケ 1万5,300円/1,890円/1,970万人 (10)園芸・庭いじり 1万4,400円/370円/2,110万人 以下、温浴施設(健康ランド・クアハウス・ スーパー銭湯など)、ウィンドウショッピング、 音楽鑑賞(配信、CD、レコード、テープ、FM等)、 動物園・植物園・水族館・博物館、 動画鑑賞(レンタル、配信を含む)、 SNS・Xなどのデジタルコミュニケーション、 映画(テレビは除く)、体操(器具を使わない)、 ウォーキング、トランプ・オセロ・かるた・花札 の順です。 ---------------------------------- 3.男女別、年齢別の余暇活動の参加率 ---------------------------------- 男女別、年齢別の余暇活動の参加率について、 複数回答の内、上位3項目の集計です。 1位/2位/3位の順です。 なお上記と同様に、 ・国内観光旅行:避暑・避寒・温泉など ・外食:日常的なものは除く ・動画鑑賞:レンタル、配信を含む ・読書:仕事、勉強などを除く娯楽として ・映画:テレビは除く とします。 <男性> 全体=国内観光旅行/外食/動画鑑賞 10代=ジョギング・マラソン/ SNS・Xなどの デジタルコミュニケーション/動画鑑賞 20代=国内観光旅行/ SNS・Xなどの デジタルコミュニケーション/動画鑑賞 30代=国内観光旅行/テレビゲーム/外食 40代=国内観光旅行/動画鑑賞/外食 50代=国内観光旅行/外食/動画鑑賞 60代=国内観光旅行/ウォーキング/動画鑑賞 70代=ウォーキング/国内観光旅行/ドライブ <女性> 全体=国内観光旅行/外食/読書 10代=SNS・Xなどのデジタルコミュニケーション /カラオケ/映画 20代=SNS・Xなどのデジタルコミュニケーション /国内観光旅行/ 遊園地・テーマパーク 30代=国内観光旅行/  SNS・Xなどのデジタルコミュニケーション /動物園・植物園・水族館・博物館、 40代=国内観光旅行/読書 /複合ションピングセンター、アウトレットモール 50代=国内観光旅行/外食/読書 60代=国内観光旅行/読書/外食 70代=国内観光旅行/園芸・庭いじり/ウォーキング --------- 4.まとめ --------- ここまでの調査結果をご覧いただき、 納得できるところもあれば、 予想外の結果のところもあるでしょう。 客観的な数値として、 参考にしていただければと思います。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 余暇費用は、 余剰金で賄うか、 予算化して使うのか、 その人ごとのお金の価値観や生き方を、 うかがうことができます! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 2023年5月8日から 新型コロナが、5類感染症に変更 された年の調査結果です。 現在の物価の高騰も鑑み、 人々の余暇行動が、 どのように変化しているのか? 今後の調査を待ちたいものです!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第638号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

生命保険に加入する理由を考える (Fri, 11 Apr 2025)
筆者は、FP業務に22年間携わっています。 相談者の家計の支出を見直すとき、 以前ほどではありませんが、 それでも未だ、その人や家族に、 必要以上の保障の保険に加入して、 その分、毎月保険料を払いすぎ、 家計の見直しの対象になることがあります。 そこで今回は、 生命保険を例に、民間の保険に加入する、 納得加入できる理由を考えます。 お伝えする内容は次のとおりです。 1.どんな理由で保険に加入している? 2. 国民全員に国の保障がある 3.民間の保険に加入する理由 4.だから、生命保険に加入する ------------------------------------- 1.どんな理由で保険に加入している? ------------------------------------- (公財)生命保険文化センター 「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」 によると、 「万一」「入院」「老後」の保障が期待できる、 経済的な準備手段として、 <2人以上の世帯> 「万一」 ・生命保険:56.1% ・預貯金・貸付信託・金銭信託 44.6 生命保険:8.8% ・不動産:23.0% 「入院」 ・入院時に給付金のでる生命保険:62.8% ・預貯金・貸付信託・金銭信託:45.7  ・有価証券 9.9 「老後」 ・預貯金・貸付信託・金銭信託:42.1% ・生命保険:23.9% ・個人年金保険:17.2% さらに、 ・生命保険(個人年金保険を含む)の 世帯加入率: 89.2% ・普通死亡保険金額:平均 1,936 万円 ・年間払込保険料:平均 35.3 万円/月換算2.94万円 ・生命保険の加入経路: 「生命保険会社の営業職員」:56.7%、 「保険代理店の窓口や営業職員」:15.7%、 「通販」:7.8% と、なっています。 <単身世帯> 「万一」 ・預貯金・貸付信託・金銭信託:15.2% ・生命保険:8.8% ・有価証券:8.2% 「入院」 ・預貯金・貸付信託・金銭信託:38.1% ・入院時に給付金のでる生命保険:23.5% ・有価証券:12.9% 「老後」 ・預貯金・貸付信託・金銭信託:33.8% ・有価証券:16.3% ・個人年金保険:15.4% ・生命保険(個人年金保険を含む)の 世帯加入率:45.6% ・普通死亡保険金額:平均900万円 ・年間払込保険料:平均14.4万円/月換算1.20万円 ・加入経路: 「生命保険会社の営業職員」:40.1%、 「保険代理店の窓口や営業職員」:15.7%、 「銀行・証券会社を通して」:14.1% と、なっています。 ---------------------------- 2.国民全員に国の保障がある ---------------------------- 家計の支出額は、次のような節目ごとに、 変わります。 ・学校を卒業して就職した時(単身)の生活 ・結婚した時(2人)の生活 ・子どもが誕生して家族の構成が決まった時の生活 ・住宅を購入して、住宅ローンを返済するときの生活 ・子どもの教育費が一番必要な時の生活、 ・子どもが独立したりローンの返済を終えた後の生活 ・老後の生活 ・配偶者が亡くなり単身での生活 このような人生を歩んでいく中、 突然、世帯主などが亡くなったり、 病気やケガをして、 収入を得ることができない。 と言ったような、 予期せぬことが起こった時のために、 保険で保障を求めるのが常道です。 しかし、私たちは20歳から40年間は、 国民年金保険に加入します。 さらに、会社員や公務員の方などは、 厚生年金保険にも加入します。 そして、原則65歳からは、 老齢厚生年金や老齢基礎年金を、 受給します。 この年金には、 遺族年金や障害年金の制度もあります。 <遺族年金> 国民年金または厚生年金保険の 被保険者(本人)が、現役中または退職後に、 亡くなったときに、 その方によって生計を維持されていた 遺族が受けることのできる年金です。 「遺族基礎年金」「遺族厚生年金」があり、 亡くなった方の年金の加入状況などによって、 いずれかまたは両方の年金が、支給されます。 <障害年金> 病気やけがによって生活や仕事などが 制限されるようになったときに、 現役世代の方も含め、受取れる年金です。 「障害基礎年金」「障害厚生年金」があり、 病気やけがで初めて医師の診療を受けたとき、 国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、 厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」 の請求ができます。 ---------------------------- 3.民間の保険に加入する理由 ---------------------------- 万が一、世帯主が亡くなったあと、 残された家族が、 生活していくのにいくら必要か? その金額を、 遺族年金や貯蓄、資産だけで、 賄うことができるのか? 民間の保険に加入する目的は、 賄えない金額分を、補足するためです。 従って、その保障内容も、 家族の成長とともに、 変えていくことが大切です。 たとえば、子どもが独立した後も、 受験期を迎える子どものいた時代と 同様の保障の保険に加入し続けていけば、 過剰な保障分、保険料を多く支払っているので、 保険の見直しの対象となるのです。 ---------------------------- 4.だから、生命保険に加入する ---------------------------- このように保険の保障内容は、 人生の節目ごとに、 客観的に保障の内容を見直して、 保険料の支払いを 下げていくことも大切です。 たまに、保険会社の担当者に、 加入中の保険の見直しを依頼したら、 返って保険料が、 今までよりも高くなる提案を受けた と、言われる相談者もいます。 提案された内容自体は、妥当でも、 相談者の家計に必要以上の負担が掛かっては、 適正な保障とは言えません。 もっとも元来保険は、 保障を貯蓄を兼ね備えた、金融商品です。 しかし、ここ20年余りは、 貯蓄性は乏しくなり、 掛捨ての死亡保険が主流になっていました。 今後、市中の金利が上昇すれば、 変額保険や外貨建ての保険以外でも、 本来の保障と貯蓄を兼ね備え、 国の社会保険制度を補完するだけではなく、 資産形成のできる保険商品の販売を、 期待したいところです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 生命保険に加入する理由は、 自身や家族にあり、 その保障内容は、 家族成長ごとに変わります! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 適正な保険商品の知識を身に付けば、 加入中の保険を解約する 勇気が生まれる!?   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第637号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

高齢者の現状を客観的な調査値から読み解く ~その3健康と介護~ (Fri, 04 Apr 2025)
日本の高齢者の現状を 内閣府「令和6年版高齢社会白書(全体版)」の 客観的な数値から読み解く、 3回目は、 日本の高齢者の「健康と介護」を見ていきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 1. 健康寿命と平均寿命 2. 65歳以上の死因 3. 認知症高齢者数等の推計 4.  65歳以上の要介護と介護者 --------------------------------- 1. 健康寿命と平均寿命 ----------------------- 健康上の問題で日常の生活に制限のなく、 自立した生活ができる、健康寿命は、 2019年(令和元年)に、 男性が72.68年、女性が75.38年と 2010年(平成22年)から、 男性2.26年、女性1.76年延び、 また同期間の平均寿命の延びを、 男性1.86年、女性1.15年、 上回っています。 さらに、厚生労働省 「健康寿命の令和4年値について」によると、 2022年(令和4年)の健康寿命は、 男性72.57年、女性75.45年、 平均寿命は、 男性81.05歳、女性87.09歳と 健康寿命と平均寿命の差は、 男性8.49年、女性11.63年です。 平均寿命と健康寿命の差の期間以降は、 健康上の問題はもちろんのこと、 健康保険や介護保険料を納付していても、 医療費や介護費の負担が増えることもあり、 家計への影響も懸念されます ------------------- 2. 65歳以上の死因 ------------------- 65歳以上の死因別の死亡率を、 2022年(令和4年)の 65歳以上、1年に人口10万人あたりに、 何人死亡したか、その死亡者数を見ると、 ( )内は、2001年(平成13年)の数値、 1.「悪性新生物(がん)」=945.3(977.5)人 2.心疾患(高血圧性を除く)=603.5(554.2)人 3.老衰=498.0(97.2)人 4.脳血管疾患=273.4(505.4)人 5.肺炎=201.0(356.4)人 と、なっています。 近年は、「老衰」が大きく上昇して、 「肺炎」や「脳血管疾患」で亡くなる方は、 減少しています。 -------------------------- 3. 認知症高齢者数等の推計 -------------------------- 2022年(令和4年)65歳以上の 認知症と軽度認知障害(MCI)の 高齢者数と有病率は、 認知症は、443.2万人(有病率12.3%)、 MCIの高齢者数は558.5万人(有病率15.5%) と推計されています。 この調査値をもとに、将来の推計値は、 認知症数(認知症有病率)/MCI数(MCI有病率) の順に、 2022年=443.2万人(12.3%)/558.5万人(15.5%) 2025年=471.6万人(12.9%)/564.3万人(15.4%) 2030年=523.1万人(14.2%)/593.1万人(16.0%) 2035年=565.5万人(15.0%)/607.7万人(16.1%) 2045年=579.9万人(14.7%)/617.0万人(15.6%) 2055年=616.0万人(16.3%)/639.7万人(16.9%) 2060年=645.1万人(17.4%)/632.2万人(17.7%) ----------------------------- 4.  65歳以上の要介護と介護者 --------------------------------- 2021年度(令和3年度)、 介護保険の第1号被保険者(65歳以上)の 要介護又は要支援の認定者数は、 676万6,000人でした。 その内訳は、 要支援1=96.2万人 要支援2=93.2万人 要介護1=140.8万人 要介護2=113.5万人 要介護3=90.0万人 要介護4=85.8万人 要介護5=57.0万人 2011年度(平成23年度)の515.0万人から、 161.6万人増加しています。 また、第1号被保険者の要介護等認定の状況、 ( )内は各年齢層の被保険者に占める割合は、 65~74歳 要支援=23.7万人(1.4%) 要介護=51.6万人(3.0%) 75~84歳 要支援=76.7万人(6.2%) 要介護=148.8万人(12.1%) 85歳以上 要支援=89.1万人(13.9%) 要介護=286.7万人(44.9%) また、要介護者から見た介護者の続柄は、 同居している人が45.9%です。 その内訳は、 配偶者が22.9%、子が16.2%、 子の配偶者が5.4%、 性別は、男性が31.1%、女性が68.9%と 女性が多いです。 また、要介護者等と同居している 主な介護者の年齢は、 男性は75.0%、女性は76.5%が、 60歳以上であり、いわゆる「老老介護」が 相当数存在しています。 さらに、介護者が1日のうち介護に要している 時間は、 「必要なときに手をかす程度」が45.0%と、 最も多い一方で、 「ほとんど終日」も19.0%と、なっています。 要介護度別に見ると、 要支援1から要介護2までは、 「必要なときに手をかす程度」が最も多く、 要介護3以上では 「ほとんど終日」が最も多くなり、 要介護4の人の介護者のうち 41.2%、 要介護5の人の介護者のうち 63.1%、 は、ほとんど終日介護を行っています。 その他にも、介護者の離職数や 介護施設等の定員や介護職員数といった、 解決すべき問題があります。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 老後の生活で、万が一、 健康を害した時のことも想定した、 セカンドライフのプランの作成が 家計の面からも大切です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 老齢者の生活の統計値を 読み解いてきましたが、 いざ、その時に備えて、 年金が主な収入になる前から、 様々な対策を考えておくことが、 大切なのでしょう!    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第636号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

高齢者の現状を客観的な調査値から読み解く ~その2 就労と所得~ (Fri, 28 Mar 2025)
日本の高齢者の現状を 内閣府「令和6年版高齢社会白書(全体版)」の 客観的な数値から読み解く、 2回目は、 日本の高齢者の就労と所得を見ていきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 1. 65歳以上の労働力人口と就業率 2.産業別、年齢別の就業状況 3.いつまで働きたい  4.高齢者の所得 -------------------------------- 1.65歳以上の労働力人口と就業率 -------------------------------- 令和5年の日本の「労働力人口」は、 6,925万人でした。その内、 ・65~69歳は394万人 ・70歳以上は537万人 「労働力人口」総数のうち、 65歳以上の割合は13.4%でした。 人口に占める労働力人口の割合 を示す「労働力人口比率」は、 ・65~69歳=53.5% ・70~74歳=34.5% ・75歳以上=11.5% と、年々上昇傾向にあります。 また、「完全失業率」は、 新型コロナウイルス感染症の流行後、 ・65~69歳=令和3年2.7%、5年2.5%、 ・70歳以上=令和3年1.2%、5年1.1% と、低下しています。 --------------------------- 2.産業別、年齢別の就業状況 --------------------------- 令和5年、65歳以上の主な産業別の 就業者数をみると、 ・卸売業,小売業=132万人 ・医療,福祉=107万人 ・サービス業(他に分類されないもの)=104万人 ・農業,林業=99万人 などとなっています。 また令和5年、各産業の就業者に占める 65歳以上の就業者の割合は、多い順に、 ・農業,林業=52.9% ・不動産業,物品賃貸業=26.6% ・サービス業(他に分類されないもの)=22.7% ・生活関連サービス業と娯楽業=19.6% などとなっています。 男女別の就業状況は、 <男性の就業者の割合> ・60~64歳=84.4% ・65~69歳=61.6% ・70~74歳=42.6% <女性の就業者の割合> ・60~64歳=63.8% ・65~69歳=43.1% ・70~74歳=26.4% 役員を除く雇用者のうち、 非正規の職員・従業員の比率は、 <男性の場合> ・55~59歳=11.2% ・60~64歳=44.4% ・65~69歳=67.6% <女性の場合> ・55~59歳=58.5% ・60~64歳=73.3% ・65~69歳=84.8% となっています。 --------------------- 3.いつまで働きたい  --------------------- 60歳以上で、現在収入のある仕事を している人に、「いつまで働きたい」と たずねると、 ・65歳くらいまで=11.6% ・70歳くらいまで=23.4% ・75歳くらいまで=19.3% ・80歳くらいまで=7.6% ・働けるうちはいつまでも=36.7% ・仕事をしたいとは思わない=0.8% ・不明・無回答=0.6% 「働けるうちはいつまでも」と、 「70歳くらいまで」、 それ以上の年齢との回答を合計すれば、 約9割の人が、 高齢期にも就業意欲があります。 ---------------- 4.高齢者の所得 ---------------- 高齢者世帯(※)の、令和3年1年間の 平均所得金額は318.3万円で、 その他の世帯669.5万円と比較して 約5割でした。 (※)65歳以上の者のみで構成するか、 またこれに18歳未満の未婚の者が加わった 世帯のこと。 その内、高齢者世帯の所得は、 200~250万円が最も多く、次に150~200万円、 100~150万円、250~300万円の順でした。 さらに、公的年金・恩給を受給している 高齢者世帯で、 総所得に占める割合は、 「公的年金・恩給」が家計収入の ・全て世帯=44.0%、 ・80~100%未満=16.5% の順になっています。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 何歳になっても、 家計の収入と支出、 そして貯蓄と資産(金融・不動産)を 把握して、 生活するのが基本です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 統計値を把握することで、 自身の世の中での立ち位置を把握して、 今後に備えることができます!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第635号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

高齢者の現状を客観的な調査値から読み解く ~その1日本の高齢者の現状~ (Fri, 21 Mar 2025)
日本の「高齢者の現状」や 「就労と所得」、「健康と介護」を、 内閣府「令和6年版高齢社会白書(全体版)」の 客観的な数値から、3回に分けて 読み解いていきます。 第1回目の今回は、 日本の高齢者の現状を見ていきます。 お伝えする内容は次のとおりです。 1. 高齢化率は29.1% 2.現在と将来の平均寿命 3.健康寿命の推移 4.世帯の構成 5.生活環境 ----------------------- 1. 高齢化率は29.1% ----------------------- 日本の総人口は、 2023年(令和5年)10月1日現在、 1億2,435万人です。 その中で65歳以上の高齢者の人口は、 3,623万人で、 総人口に占める割合(高齢化率)は、 29.1%と、 3人にひとりは高齢者で、 その割合は年々増加しています。 また、65~74歳人口=1,615万人(13.0%) 75~84歳人口=1,337万人(10.8%) 85~94歳人口=602万人(4.8%)     95歳以上人口=68万人(0.6%) となっています。 ----------------------- 2.現在と将来の平均寿命 ----------------------- 平均寿命は2022年(令和4年)現在、 男性81.05年、女性87.09年です。 今後、男女とも平均寿命は延びて、 2050年(令和52年)には、 男性84.45年、女性90.50年と、 男性は85歳に近づき、 女性は90年を超えると見込まれています。 ------------------ 3.健康寿命の推移 ------------------ 健康上の問題で日常生活が、 制限されることはなく、 自活した生活ができる「健康寿命」は、 2019年(令和元年)では、 男性が72.68年、女性が75.38年でした。 2001年(平成13年)健康寿命は、 男性69.40年、女性72.65年でしたので、 約20年間で、 男性は3.28年、女性は2.73年延びました。 しかし平均寿命との差は、 男性は約9年、女性は約12年あります。 、 この間は、健康に何らかの支障が生じて、 自活した生活が送れない可能性もあるのです。 --------------- 4.世帯の構成 --------------- 2022年(令和4年)現在、 65歳以上のいる世帯数は、 2,747万4千世帯と、 全世帯5,431万世帯の50.6%と 約半分を占めています。 1980年(昭和55年)世帯構造は、 三世代世帯の割合が一番多く、 全世帯の半数を占めていました。 しかし2022年(令和4年)では、 夫婦のみと単独世帯が、 それぞれ約3割を占めています。 なかでも、65歳以上の1人暮らしは、 1980年(昭和55年)の人口に占める割合は 男性4.3%、女性11.2%でしたが、 その後年々増加して、 2022年(令和2年)には、 男性15.0%、女性22.1%と増加して、 2050年(令和32年)には、 男性26.1%、女性29.3%と、 特に男性の増加が見込まれています。 ------------- 5.生活環境 ------------- 生活環境を見ると、 65歳以上の住宅所有の状況は、 「持家(戸建て)」=76.2%、 「持家(分譲マンションなど)」=8.3%と 8割以上が持ち家を所有しています。 また、65歳以上の外出時の移動手段は、 大都市では、バス・電車・地下鉄などの 公共交通機関の利用割合が高く、 一方で都市規模が小さくなるにつれて 「自分で運転する自動車」の割合が、 高くなっています。 特殊詐欺の被害者の8割弱が65歳以上です。 手口別の65歳以上の被害者の割合は、 オレオレ詐欺=94.5% 預貯金詐欺=98.7% キャッシュカード詐欺盗=99.1% となっています。 東京23区内の1人暮らしで、 65歳以上の人の自宅での死亡者数は、 2012年(平成24年)以降増加傾向で、 2022年(令和4年)4,868人となっています。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 今回は、65歳以上の高齢者の 現状をお伝えしました。 次回からは、 就労と所得、健康と介護 と、個々の生活に関わる現状を 見ていくことにします *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 統計値と自分の生活は違う! だから、 「よかった、安心できた!」 「心配だ、善後策を考えなくては!」 客観的な数値を見る目的のひとつです!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第634号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

その自己判断、間違いではありません! ~3. 金融商品編~ (Fri, 14 Mar 2025)
その人ごとの購入するときに、 見据えるべきポイントを、 住宅、保険商品と考えてきました。  その3回目の今回は、 金融商品について考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・金融商品のラインナップ ・元本保証とリスク ・商品の性質とリスク許容度 ・NISA、iDeCoで運用するにも準備がいる -------------------------- 金融商品のラインナップ -------------------------- 金融商品とは、 銀行や証券会社、保険会社など 金融機関が提供や仲介する、 ・預貯金 ・保険 ・株式 ・社債、公債(債券) ・投資信託 などをいいます。 --------------------- 元本保証とリスク --------------------- これらの金融商品に、預けたまたは投資した、 資金(元本)が運用期間中に、 元本割れしないことを保証した金融商品は、 銀行の預貯金や個人向け国債、 それに保険商品の1部に限られます。 それ以外の金融商品は、 元本が保証されている金融商品より、 収益を得る可能性がありますが、 反対に、元本割れなどの損失が発生する 可能性もあります。 なお、この収益と損失のブレ幅のことを リスクと言います。 従って、株式はリスクが(ブレ幅が) 大きい。 また預貯金はリスクが(ブレ幅が)小さい 金融商品です。 ただ、昨今では、 今までは1個1,000円で買えた品物が、 同じものでも、例えば1個1,500円になり、 500円余分に支払わないと、 品物が買えない「インフレ」の状態です。 この「インフレ」に対応するには、 単に節約を念頭に、 支出を減らすだけではなく、 日常、株式や投資信託などで、 物価の上昇以上の運用して、 保有している資産価値を高めることも必要だ、 と考える方もいるでしょう。 --------------------------- 商品の性質とリスク許容度 --------------------------- ただ金融商品を運用するには、 事前に金融商品ごとの性質を知り、 自分に合った金融商品を選ぶことです。 ・安全性:その金融商品に充てた資金が、 目減りや期待してた利益が 得られなくなる危険はないか ・流動性:現金が必要になった時に、 自由にまた短時間で、 現金に換えることができるか ・収益性:その金融商品で資金を運用すると、 どのくらいの利益が期待できるか 例えば「安全性」や「流動性」の優れている 金融商品は、銀行の預貯金です。 しかし預貯金は、「収益性」は、 今後、預貯金の金利が大幅に上昇すれば、 評価は変わってくるでしょうが、 株式や投資信託ほどは期待できません。 その株式は「収益性」に期待ができますが、 預貯金ほど「安全性」や「流動性」は、 期待できず、 運用の方法や市場の動向などによって、 収益を得ることや損失も発生します。 このように、 「安全性」や「流動性」、収益性」の3つ すべてに優れる金融商品はありません。 存在しないので、自分の目的に応じて 金融商品のどの性質を優先させるか、 自身の「リスク許容度」を決めることです。 -------------------------------------- NISA、iDeCoで運用するにも準備がいる -------------------------------------- また投資した金融商品から得られる利益は、 課税されますが、 非課税のNISAやiDeCoで運用する 投資信託や株式は、 比較的穏やかな値動きの金融商品が、 選定されています。 しかし、 必ずしも元本の保証はありません。 従って、まわりにNISAやiDeCoで、 投資をして収益を上げた。 といった人がいても、 その人の成功談を鵜呑みにすることなく、 また家庭ごとの家計収支に即した 自身の投資の方針を定めて、 それに従って運用することが、 長期間運用できる大切なポイントです。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 銀行の預貯金だけでは、 インフレの時代の保有資産は、 目減りするかもしれません! しかし、見よう見まねの投資で、 収益は上がるかは疑問です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 他人の儲かった話は、 儲かるまでに使ったお金や、 いくら損したかを、 差し引いて聞くことですね!   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第633号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

その自己判断、間違いではありません!  ~2.保険商品編~ (Fri, 07 Mar 2025)
その人ごとの購入するときに、 見据えるべきポイントを考えていきます。 その2回目の今回は、 保険商品について考えてみます。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・保障と補償のちがい ・生命保険 ・損害保険 ・自分に必要な保険 -------------------- 保障と補償のちがい --------------------- 主に生命保険では「保障」、 損害保険では「補償」 といった文言が使われます。 ともに「保障」と読みますが、 内容は違います。 まず「保障」とは、 保険商品で契約した内容の事象などが 起こった場合に、 契約した金額が保障されます。 例えば、被保険者(保険の対象者)が、 亡くなったら、死亡保険金額1,000万円、 入院したら、入院給付金が1日1万円、 といったように支払われます。 そのため入院した費用の総額10万円を、 病院に支払ったときに、 入院給付金を18万円保険会社から、 受取ることもあります。 また「補償」とは、 事故や災害などで発生した損害や損失を 加入している損害保険で補うこと言います。 損害保険では、実際の損害額を超える 保険金を受取ることはありません。 例えば、強風で物が飛んで来て、 自宅のガラスが割れた場合、 元通りになるように、 新しいガラスを入れたりする 修理費用分の金額が補償されます。 ---------- 生命保険 ---------- 「保障」の代表的な保険は生命保険ですが、 生命保険とは、 生命保険文化センターによると、 死亡や病気、ケガ、介護など、 いつ起きるかわからないけれども、 いったん起きるとまとまったお金が、 必要となるような場合に備えておく。 また、子どもの教育費や老後の生活資金など、 将来必要となるお金を、 必要な時期や目的にあわせて 準備する手段が生命保険です。 なお、生命保険に限らず、 「保障」がされる保険商品としては、 死亡保険、定期保険、医療保険、 介護保険、個人年金保険、変額保険 外貨建ての保険などがあります。 ---------- 損害保険 ---------- また「補償」の代表的な保険は損害保険ですが、 損害保険とは、 日本損害保険協会によると、 他人のモノを壊した他人にケガをさせたなど、 法律上の損害賠償責任を負う場合の保険です。 自動車の自賠責保険や任意の自動車保険、 個人賠償責任保険などが該当します。 また、火災保険や地震保険など、 自身の住まいなどの損害を補償するのも、 損害保険です。 ------------------- 自分に必要な保険 ------------------- ところで未だ、 家計の支出の見直しをするとき、 加入中の保険の保障内容と保険料が 対象になることがあります。 その理由としては、 保険商品の内容を熟知することなく、 必要以上の保障または補償に、 保険料を支払っていることがあるからです。 また、保険加入する必要性は認識しても、 ただどんな保険に加入したらいいのか、 わからないときに、 保険募集人に勧められるがままに、 また、保険に加入することで、 万が一の時の安心感を得るために、 いわゆる「お守り」として必要以上の 保障や補償の保険に 加入することもあるようです。 やはり家計収支の 今後の推移を試算した上で、 障害年金や遺族年金、 高額療養費制度、高額介護サービス費制度、 さらに高額医療・高額介護合算制度などの 国の社会保険制度を補うために、 民間の生命保険などで、 保障を得ることが大切です。 ただし、任意の自動車保険や 自宅を守るための火災保険での補償などは、 掛捨ての保険商品が多いですが、 自身の生活を守るためにも 加入が必須です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 保障と補償が必要な分を、 保険に加入するとして、 必ずしも、 他人と保障内容が同じで、 また保険料も同額ということは、 あり得ません! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 保険商品は、 貯蓄と保障を兼ね備えた金融商品 ひとつでもありますが、 次回は、その金融商品について、 考えます!    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第632号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

その自己判断、間違いではありません!  ~1.住宅購入編~  (Fri, 28 Feb 2025)
住宅を購入しようか、  株式や投資信託で資産形成をしようか、  保険に加入しようか、  これらの1つや2つをまたは全部を、  親しい知人はすでに始めていたり、  すでに始めている方から、  勧められることもあるでしょう。  しかし、ご自身はまだなにも  経験のないときは、  自分も同じように始めた方が良いのか?  勧めれた方とは、  収入もお金の使い方が違うのでは……?  と迷われる方もあります。  そこで今回から3回に渡り、  ・住宅購入  ・金融商品で運用  ・保険商品  この3点を購入するとき、  見据えておくべき根本を考えます。  今回は、住宅購入編です。  お伝えする内容は次のとおりです。  ・住宅を購入する目的は  ・購入予算  ・購入資金の調達方法  ・購入する住宅を決める  ---------------------  住宅を購入する目的は  ---------------------  なぜ、住宅を購入するのでしょう?  他人はどうであれ、  購入の目的を決めることが肝心です。  目的が定まっていないと、  住宅ローンの返済が滞ってしまう、  通勤に時間がかかる、  必要以上の設備が整っていても、  その維持費が高額になる。  といったことになりかねません。  -----------   購入予算  -----------  次項以降の「購入資金の調達方法」  「購入する住宅を決める」にも関連しますが、  購入予算を決めることも大切です。  今後支出が必要となることが決まっている、  子どもの教育費や老後の生活費などを  勘案しながら、  現在の家計収支と今後の収支の推移から、  購入額を決めます。  なお、戸建ての新築の場合は、  内装や外構は当初予算以上に支出に、  なりかねません。  その分の多めに予算化しておきます。  --------------------  購入資金の調達方法  --------------------  言わずと知れたことですが、  住宅を購入するには、  多額の資金が必要になります。  住宅購入資金は、  ・その資金をすべて自身の資産で購入する  ・自身が貯めた資金て購入する  ・銀行などの金融機関で融資を受けて、  住宅ローンで長期間に渡り返済する  ・購入額の一部を、親や祖父母から、  生前贈与や相続した資金や融資を受ける  といった方法で準備します。  また、銀行で融資を受ける融資額は、  住宅購入費の全額(フルローン)か、  または、融資を受けらる金額を減らし、  住宅ローンの返済利息を減らすため、  頭金だけは、自己資金で支払ったり、  相続時精算課税などを使って、  両親や祖父母から、  生前贈与(援助)を受けたりする方法あります。  または、親が亡くなって相続した遺産を  購入資金に充てれば、  自身の老後に近い年齢からの  住宅購入となるでしょう。  どちらにしても、  融資を受け滞りなく返済するには、  融資を受ける額、  それに購入する住宅の購入額を、  どうにかなるではなく、  返済できる額に納まる金額の住宅を  購入することです。   ----------------------  購入する住宅を決める  ----------------------  購入する住宅は、  ・土地を購入して新築の注文住宅を建てる  ・親の土地を使用貸借して新築住宅を建てる  ・新築の戸建ての建売住宅を購入する  ・新築の分譲マンションを購入する  といった新築物件のほかに、  既存のいわゆる中古の物件も  選択肢の1つになります。  ・鉄道の駅から近い、  ・近くにシッピングセンターがある、  ・公園や緑地帯がある  ・文教地区にある  ・住宅地にある  といったすべてを備えた立地で、  物件を探すことは困難でしょう。  しかし、購入した時より  価格が下がらないような資産価値のある  物件を探して購入したいものです。  ここまで絞り込めば、  自分や家族のこだわりが詰まった  マイホームとなるでしょう。  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*      今週のポイント  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*  マイホームの購入を決めて、  住むまでには  資金面でも物件を探す面でも  時間をかけた方が良いでしょう !  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:  ◆ 編集後記  *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:  特に、戸建て住宅では、  その物件と同じような物件は  ほかにはありません!   だから決めるのも慎重になるはず!?    人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第631号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む

高齢者の家庭内での不慮の事故を考える (Fri, 21 Feb 2025)
今回は、高齢者が自宅で、 不慮の事故で亡くなった原因を 知ることで、 このような事故に遭わないよう予防に、 役立てていただきたいと思います。 お伝えする内容は次のとおりです。 ・死亡者数、家庭内の事故の方が交通事故より多い ・家庭内で起きた不慮の事故の原因と割合 ・高齢者は注意 ・まとめ -------------------------------------------- 死亡者数、家庭内の事故の方が交通事故より多い -------------------------------------------- 慢性的で持続性もあり身体の内部に 原因のある、病気や過労ではない、 いわゆる不慮の事故での、 家庭内の死亡者数は、 厚生労働省 「令和5年(2023年)人口動態統計」 (以下、「厚労省の調査」と略記) によると、16,050人でした。 また警察庁によると、 2024年の交通事故の死者数は2,663人と、 圧倒的に、家庭内で亡くなった方が多く、 自宅と言えども注意が必要です。 ただし、交通事故の死亡者数の その半数以上の1,513人は、 65歳以上の高齢者でした。 高齢者の方は、 外出先での事故にも注意が必要です。 -------------------------------- 家庭内で起きた不慮の事故の原因 -------------------------------- ところで、 家庭内で起きた不慮の事故の原因は、 「厚労省の調査」によれば、 「不慮の溺死及び溺水」=43.3% が、家庭内事故の原因の約4割を占め、 浴槽での事故死が最も多くなっています。 その他にの原因として、 ・その他の不慮運事故=21.7% ・転倒・転落・墜落=16.9% ・煙、火及び火災への曝露(ばくろ)=4.9% ・有害物質による不慮の中毒及び曝露=2.0% ・熱及び高温との接触=0.2% となっています。 このほか入浴中の急死の原因として、 浴室内外の気温差が引き起こす 「ヒートショック」です。 心筋梗塞や脳卒中などを発症して、 病死するケースもあり、 特に高齢者の方は、 入浴時の寒暖差にも注意が必要、 とのことです。 ------------------ 高齢者は注意 ------------------ 家庭内で起きる死亡事故の割合も、 「厚労省の調査」から、 次のようになっています。 ・年齢/死亡者数/割合 ・0歳/64人/0.4% ・1~4歳/22人/0.1% ・5~9歳/16人/0.1% ・10~14歳/19人/0.1% ・15~29歳/130人/0.8% ・30~44歳/221人/1.4% ・45~64歳/1,319人/8.2% ・65~79歳/5,010人/31.2% ・80歳以上/9,237人/57.6% このように、 65歳以上の高齢者の割合が、 9割近くを占めています。 -------- まとめ -------- 家庭内で、浴槽内ではもちろんのこと、 不慮の事故には当たらないかもしれませんが、 階段での転倒、廊下や引き戸などの少しの 段差でのつまずくなどで、骨折などをして、 それが原因で、介護が必要になったり、 認知症を発症したデータもあり、 その後に大事にならないように、 日頃から家庭内でも、 注意することが大切です。 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* ◆    今週のポイント *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 心身ともに健康で、 長生きするためには、 自宅内でも、 慎重な行動が重要です! *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: ◆ 編集後記 *:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*: 死者数をお伝えすることは、 実際の統計値と言えども、 気が滅入ります……   人生の添乗員®からのワンポイントメッセージ改訂版(第630号) Photo by photo ac 「人生の添乗員」「人生の行程表」は牧野寿和の登録商標です
>> 続きを読む